正絹着物にカビが!変色が!
・・・なぜカビが発生するの?

クリーニング代がかかりがちな
黄ばみ・茶色の変色を防ごう

面倒なので結論だけササッと読む

「はぁ。カビとりクリーニング代が2万円?それでは申し訳ないですよねー。必要な処置は全部してもらって構わないから10万円預けておこう。足りない時は言って下さいね。いくらでも払うので。え?見積もり。オホホ。いりませんよそんなもの。着物のクリーニング代はどれだけかけても良いと日頃から心がけているんです。大きくいきましょう大きく!じゃあお願いね。」


皆さまは着物をクリーニングする時、店員さんに「お金に困っていない」人間だと感じてもらえるよう数万円くらい平気で払いたいですか?

おそらくそんな方は超絶少数派でしょう。普通、まず着物に汚れやしみがあるだけでショックなはずではないでしょうか。

それが身体に悪そうな白カビや黒カビだったら気持ち悪くて触れなくなるでしょうし、茶色い末期の変色だったら悲しすぎてしばらくブルー沼にハマるのではないでしょうか。

「私が気づかなかったばかりに大切な着物が二度と着れなくなる!?」←これは正に大事件です。

心当たりがない方もちょっと思い返してみて下さい。収納ボックスや桐のタンスに保管しっぱなしでほったらかし状態の着物、ありませんか?

もしあれば ───? 次にお考え下さい。もしクリーニングが必要な状態だとしたら、どうせなら安くキレイにしたいですか?それとも数万円くらいバッと払いたいですか?

「どうせなら安く」とお考えならとにもかくにもまず完全放置をやめ、カビ対策をしっかり処置される事をオススメします。

なぜなら ───。 正絹着物に限らず衣類は長期的に保存すれば変色するのが運命だからです。カビが生えるのも運命のひとつ。

たたむ時お召しになる時えりそで前身頃おはしょりを整える時、さまざまなシーンで触れているその部分に手指の皮脂が付着します。その程度の脂分ですら長い目で見ればカビがとりついたり変色しやすい部分に変化するのです。

でもほんの少しの手間でカビが生えるのを抑えられたり変色の進み方が遅くできるとしたら?

「そんなのどうでもいい。カビが生えても変色しても、お金でキレイにできるんだもん!」という方は今すぐこんなシンキクサイ内容のページを離れ、ネットの楽しい情報探しに戻りましょう。そうできるのはクリーニング代を気にせずお支払いになれる方ならではの特権だと思います。

「ほうほう、着物クリーニング代の節約に直結するなら興味をそそられる」という方は、ぜひ最後まで目を通してみて下さい。

着物業界全体でまことしやかに語られる「着物にとって有益な情報」のひとつたとう紙に包んで保管する常識が、実はとてもキケンだった事がわかっていただけるでしょう。

お店によってはカビとり数万円も!
カビ防止は実はカンタンらしい

空気中には無数のカビ胞子が

カビを防ぐための基本を知って
クリーニング代を節約ダー!

すでに黄色や茶色いしみ・変色にまみれてしまった着物には効きませんが、つい最近保管し始めたばっかりの着物や「そう言えば半年くらい前に収納したなー」という着物があれば、すぐにお役に立てると思います。

ここでのテーマは正絹着物のクリーニング代の節約です。

着物クリーニング料金を安く抑えるために、かけえり筋状汚れ・ニオイ汚れと共に着物の大問題になるカビによる黄ばみ・茶色じみ変色の発生メカニズムをぜひ知ってください。

たくさんの文が目に入りますが、理解するのは非常にシンプルな内容だけです。

着物にカビ・変色を促す保管悪例

悪例①
正絹着物にカビを発生させる方法
(つまり変色発生の理由)

完全放置をやめましょう

逆説ですがまずカビをカンタンに生やすコツを知りましょう。わかってしまえば実にシンプルです。

黄ばみや茶色変色の原因のひとつ、カビをてっとり早く発生させるには以下の条件が必要です。

  1. 空気が動かない(すき間がない)
  2. 湿度が70%以上ある
  3. 気温が20~40度で安定している
  4. タンスやクローゼットに完全放置する

これらの条件の中でにっくきカビさま達からもっとも絶賛され黄ばみを進行させるのはなんと言っても「4」完全放置です。

年単位で着物を収納している箱や「桐タンスだから安心なのウフフ」とタンスの引き出しを開かず放置すると、カビの発生確率が激増します。

「2」高い湿度も重大要因です。よく思い返してみて下さい。最近の日本は年々高温化し、特に暑い時期のあの「肌にまとわりつくようなうっとおしいイヤな湿度」を。

沖縄九州地方~本州だけでなく、年々東北や北海道でもむちゃくちゃな気温の報告が相次いでいます。

高い湿度や気温は仕方がないかもしれません。それが日本という国の特徴ですので。しかし完全放置するのはどうでしょう?

保管され放置されるお着物さまの気持ちを代弁すれば『日常的な風呂やトイレ掃除のようにとは言いませんよ、そりゃ面倒ですもの。でもテレビのほこりが気になったり来客がある際のちょっと手間のかかる掃除程度には、思い出してちょいちょい見に来てよ~」と、持ち主である皆さまへ恨み節をボソボソ言っているかも・・・しれないのです。

・・・とまわりくどくご案内するより、やはり「着物に生えた白カビや黒カビのクリーニング代、知ってます?」と問うた方が身にしみてご理解いただきやすいかもしれません。

当店なら比較的安価に処置できるとしても、相場的に見て着物のトラブルの代表トップ5のうちトップ2がカビと変色です。

そんなによく起こるトラブルなのに「見積もりに出したら目が点になるほどの金額提示が!」と非常によく相見積でのご相談を承ります。

着物にカビを発生させるもっとも肝心な点は、皆さまの無関心なのです。(と、着物さまから「言っておきたまえ」と請われてしまい・・・) 

 当店でもある程度防カビ対策をご案内する事もできますが、この内容から防カビ対策アレコレと続ければ「それだけが確実な方法だ」と、誤った情報伝達になる可能性が否定できません。
 着物の保管時の防カビ対策についてはご自身で調査・導入していただければ幸いです。

悪例②
桐タンス保管!昔の常識が
カビ発生を促進する?

桐タンスの効能を
正しく理解しましょう

昔の日本家屋は通気性抜群・・・だった

正絹着物は桐タンス収納で
長期保管も安心ね、の悲劇

着物に縁のない方でも一度は耳にした事がある「大切な着物はね、もっともしわのできにくい本だたみの形でたとう紙に包んでね、桐のタンスにしまうものなのよ」との常識が ───実は意図を完全に誤って口伝えに伝承され、現代にマッチしていないためカビや変色の直接的な原因となっています

!?

何を言ってるの?

目が点になる方もいらっしゃるかもしれません。

少し詳細に説明します。
 昔の日本家屋は現代の家に比べ、比較にならないくらい通気性が良い造りでした。

現代的な建築技術はとても進化し、近年建てられた多くのマンション・住宅は昔では考えられないほど通気性が悪い物件がほとんどです。人間が住むにはその方が都合が良く、衛生的にも高い品質を得られるため通気性・気密性が高まったのでしょう。

言葉はナンですが昔は通気性がバカバカな造りだったからこそ、たとう紙に包んで保存していても現代ほどカビの被害を受けなかったと推測できます。

昔々)通気性ガバガバの家
 →たとう紙+桐タンス収納→着物にバッチリな環境
 →吹きさらしの家でしっかり空気の流れを遮断できる部屋で厚着→快適

現代)高密閉性の家
 →たとう紙+桐タンス収納→着物は息苦しい環境
 →密閉性の高い部屋で密閉性の高いタンスに入れ、密閉性の高い服を着せているイメージ

気密性に優れる通気性が悪い家の中で
桐タンスの中に仕まい込み、
通気性の悪い安いたとう紙に包んで保管
↓ ↓ ↓
これは着物に向かって
すこやかにカビを生やせよ!変色せよ!
と言っているも同然の収納方法だったのです。

問題は空気がもれにくい住環境で、湿度がこもりやすい状態にも関わらず、更に着物に通気性が悪く湿度がこもる紙製の包み紙で包んでしまっているという三重苦です。

「え?たとう紙収納は呉服店で進められるのに?」という方がほとんどだと思います。

情報を流す側もそれが真実だと教えられていたので故意のウソとは言えません。これはとても不幸な事で、着物にとって悪影響な情報が真実として流布されているのが実情なのです。

ここでのポイントは現代の住宅は桐タンスで保管していてもほったらかしにすれば、高い密閉性の弊害でカビが生えやすく変色が進みやすい環境だという点です。

寒い部屋だからこそ戸を閉め、厚着をして過ごすのです。真冬でもヒーターがガンガンに効いた部屋でガッツリ戸締まりして厚着で過ごせるでしょうか? 多くの保管中のお着物さま達は誤った情報のためそんなカビが好み変色が進みやすい最悪の環境に、今もいるのです。

すでにご案内している通り着物クリーニング代の節約にはカビや変色の進行を抑える・遅らせる・早期に発見するが鉄則です。

そしてもっとも大切な事は、着物の保管環境の見直しなのです。

ここまで読み進められていかがでしょう?桐のタンスだから、安心してほったらかせますでしょうか?

今どんな状態?を意識しましょう

桐タンス自体にもカビが生えるなど、着物以外のカビ事変が当店にも聞こえてきます。全国的に起こっているようです。気候変動が言われて久しい現代では桐タンスに収納しているから安心、との考えはとても危険な時代となっています。

桐たんすの性能が悪いのではありません。住居の密閉性能が飛躍的に向上したのが原因です。

昔の日本家屋に比べて現代の空気がこもりがちな家・部屋に置かれた桐たんす。いくら通気性に優れるとはいえ、桐タンスのまわり自体が空気がこもった状態になっています。カビが大好きな環境にすでに桐タンスの周りがなっているのです。

桐のタンスは内部の湿度をコントロールしてくれる事で人気ですが、そもそも置かれた環境が湿度いっぱいならどんなに高級な桐タンスでもお手上げになります。

部屋自体にカビが発生する可能性が高い環境下ではいかに桐タンスと言えど、数ヶ月数年単位で放置すれば引き出し内はカビの居心地サイコーになる ───。

その結果、カビは知らないうちに生えてしまうのです。変色は進んでしまうのです。

そんな最悪な目にあいたくない方はぜひ、完全放置はダメ、桐タンスの性能も過信しないとご理解ください。原因は家自体にあるのですから。

悪例③
たとう紙保管!誤常識が
カビ発生を促進していた!

安いたとう紙で保管しない

和紙製たとう紙は安くない

正絹着物は文庫/たとう紙に
包んで長期保管、の悲劇

悪例①のように、カビは空気の流れが止まる=つまりほったらかされる事がカビにとって第一の絶好条件となります。

悪例②のように桐タンスでの長期保管も現代の日本では安心材料とは言いにくい時代となっています。

そして文庫紙とも呼ばれるたとう紙に包んでの、保管です。「えぇ?たとう紙に包むのも誤った情報なの?」

ええ、ええ、そうなのです。ショックな皆さますみません。

「正絹着物はたとう紙に包んで保管するもの」という着物に縁遠い方でも知るほどの情報は、実は誤っていました。それももっとも重要な部分が、です。

正しくは「通気性が優れた和紙製の文庫紙・たとう紙に包む」というものだったのです。

皆さまがお持ちのたとう紙はおいくらでしたか?数千円?数百円?中古着物購入時に付いていたもの?

おそらくほとんどの方がお持ちのほとんどの文庫紙・たとう紙は、通気性が劣る素材を混ぜて和紙風に作ったたとう紙のはず。

実は2020年に入りようやく本物の美濃和紙を取り扱う業者様に「美濃和紙で作った和紙製のたとう紙を販売したい」と相談したところ衝撃の回答を得ました。

「美濃和紙製のたとう紙?本物の美濃和紙の?・・・・・・。今は取り扱いがありませんが、本物の美濃和紙でたとう紙作ったら5~6万円はすると思いますが。」

これ、1枚当たりでした。確認しました。1枚ですか?と。答えは「はい、でもご用意できないと思いますが」と続きました。 少し記憶があいまいですが、たとう紙用の寸法で美濃和紙を作ると1枚~と言われたと思うのです・・・。

私どもでも原価5万円のたとう紙を売る自信がありません。完全同意です。はい、そこで本物の美濃和紙製のたとう紙販売はあきらめました。

全て開示すると「昔ながらの自然素材だけで手漉きてすき和紙を作る製法で作った本物の美濃和紙で作るなら」との回答ではありました。本物の美濃手漉きてすき和紙、恐るべし、です。

他の業者様で見積もっていただいていた「美濃和紙たとう紙」はとてもそんな額ではなかったため、「安いなりの理由がある?」と考え和紙たとう紙販売は一旦あきらめた次第です。

 そんな中、探していたかいがあり100%和紙製のたとう紙が見つかりました。価格も一般の皆さまにも手が届くくらいの良い製品です。ただ一点、昔ながらの手漉き製ではありません。昔ながらの自然原材料100%で漉きの手順を効率化・機械化した機械漉き製の和紙たとう紙です。現時点でホームページ上で発信していないため、詳細は個別にご相談ください。
 一般的な用途、運搬や短期保管用途のたとう紙と同じく、当店のクリーニングご利用時にお買い求めいただけるよう設定いたしました。会員様料金もございます。(^^

和紙は自然素材100%だけの紙

保管に適した和紙製たとう紙

この章は未検証で書いていますのでお含みおき下さい。

昔ながらの口伝えを正しく伝えると「正絹着物は自然原料100%の通気性抜群の和紙で作った文庫紙・たとう紙に包んで保管するのよ」でした。

呉服屋さんや着物クリーニング店の商習慣や教育の過程で諸々言葉が落ち、今のような「正絹着物は文庫紙・たとう紙に包んで保管するものなのよ」との誤った情報になってしまったのでしょう。

和紙100%製の包み紙であるたとう紙に通気性が担保されているなら、と注釈をつけたいところですが一定期間検証した訳でなくそういった検証を行う予定もないため(逃げを打つようで心残りではあるものの)、和紙製たとう紙なら安心、と少なくとも誤情報だけは訂正したいと考えました。

結論は「自然素材だけを用い昔ながらの製法で作った和紙でできたたとう紙なら長期保管に向く」、です。

「メイドインジャパンのたとう紙」でも安心できません。数百円程度で安く流通しているほとんどのたとう紙が国産のはず。

そうした額のたとう紙は通気性が担保できない文庫紙・たとう紙のはずで、着物の長期保存時の包み紙としては「違う」と言わざるを得ません。

キーワードは「昔ながらの製法」「自然素材だけで作られた和紙製」のたとう紙です。

運搬・短期保管用途のたとう紙というのは広い意味では「洋紙の原料であるパルプなど、通気性が和紙の素材に比べ大きく劣る和紙風を装った文庫紙・たとう紙」と言えるでしょう。

価格面でわかりやすいのは、少なくとも3ケタ=百円台では売っていない点です。

過去に当店がたとう紙メーカーに問い合わせた経験。

「和紙です」「最高品質です」「保管に最適です」のような文言が並んでいるいくつかのたとう紙は、メーカーに詳細確認すると全て「和紙とは言えない製法、または原材料のもの」との回答を得ています。そしてそれらは全て問屋ベースで1枚数百円までのものでした。 少しややこしい表現ですが千円に近いたとう紙は見当たりません。問い合わせをしたのはほとんどが1枚当たりで換算すれば400円以下のものでした。その意味では小売店での販売価格が1枚800円以下のもので本物の和紙製たとう紙はない、と言い切ってもあながち間違った情報とは言えないと考えている次第です。(●2020年8月追記:当店が扱い始めた機械漉き和紙製たとう紙はメーカーに確認をとった100%昔ながらの原材料を使い機械漉きで作った和紙製、本物の和紙たとう紙です。機械漉きではあるものの、通気性に差はないのでは?との回答を得た、非常に自信を持って販売しているたとう紙です)

もし和紙の産地で本物の和紙製のたとう紙を安価に入手できる方は、非常に恵まれた環境だと感じてしまいます。

「メーカーさんと交渉して、本物の長期保管に向く和紙製のたとう紙!として売ってくれないかなぁ」と、切に願ったりしています。

全ては残念な環境でほったらかしで長期保管中のお着物さまたち ───。彼らの不憫を考えれば目頭が熱くなる想いです。

そして ───そしていずれカビや変色だらけになった彼らを発見するであろう、皆さま方のショック。そしてさらに続くクリーニング代という名の地獄。

皆さま後悔先に立たずです。

もし今背筋が凍っているなら、できるだけ早めに着物保管庫の引き出しを開け空気を入れ替えてみてください。

できれば虫干しついでに汚れチェックをしてあげてください。

重ねて申し上げます。後悔先に立たずです。今の行動を後悔に繋げないためにも、このページの情報に心当たりがあればお着物さま達を救ってあげてくださいませ。

着物・呉服関連の皆さま

着物関係の職業についていらっしゃる皆さま、いかがでしょう。信じられないでしょうか?

信じられない方はぜひ一度問屋ではなくベテラン店員さんや社長オーナーではなく、たとう紙を作っているメーカーに確認してみて下さい。

そしてこのページの内容が真実だとわかったら・・・。その後のご自身のお客さまへの着物保管法のアドバイスはぜひ、このページの内容と同じくして口伝えしてくださる事を願うばかりです。

誤った情報を自分自身で訂正するのは勇気がいります。これまでに口伝えでアドバイスしてきたお客さまもたくさんいらっしゃるかもしれません。

ここは皆さまの良心を信じる他ありません。

じゃ、防カビ対策は?

まずは空気の入れ替え

本気のカビ・変色対策はご自身で探して見つけるのが最善です。でもそれだけでは無責任でもあるので、ここまでの内容をざっくりまとめます。

カビや変色は誰でもカンタンに対応する方法があります。

昔から言われているように月に何回かは引き出しをあけてやり、溜まった空気の入れ替えをするのです。もしそれまで引き出し内で増殖していたカビの胞子・カビ菌があるとして、それだけでバッと表に散り着物の周りからは減少するでしょう。

本当にすぐに防カビ対策としてできる行動です。後悔先に立たずです。

忙しいから引き出しも空けてられない・・・お着物さまが泣いているかも?です。もしカビが変色が生まれていたら ───地獄のクリーニング代が待ち受けているかもしれません。ご家族がいるならご家族にまかせても良いかもしれません。

引き出しを空けたら虫が入るかも?・・・これは否定できませんが、何らかの工夫で対処できるような気もします。 当店がこれまで得た知見では、正絹、つまりシルクはどちらかと言えば食害が少ないように感じています。例えばウール、コットン、化繊、シルクの4つの生地を置き、それぞれ虫の食いつきを見たとして・・・おそらくもっとも食害を受けるのはウールで次いでコットン、シルクは化繊と同程度くらい食いつきが悪いのでは?というものです。 生地を食べる虫から見ればウールが大好物、コットンは大好き、シルクや化繊はピーマンや納豆やくさやのような好き嫌いがハッキリする食材なのかもしれない、と考えています。(事実かどうかは断言できないものの、クリーニングで届いた着物に虫がくっついているのに虫食いがない、というケースもあるため・・・。

定期的な虫干し効果は絶大

当きもの医で最低年2回は陰干し・虫干しを!と大プッシュしているのは、結果的にカビや変色の発生を促してしまっている状況をナントカできればなぁ・・・というのが理由です。

カビの発生、カビによる黄ばみ・茶色いしみ・変色は普通の汚れ処理よりも高く付きます。これは「着物の目に見える汚れを落とす染み抜きクリーニング料金が安いですよ」と大々的にアピールしている当店ですらも同じです。残念ながら。

通常の汚れ落としよりも黄ばみ系の処理の方が時間が掛かる分割高作業になってしまいます。

安心材料とは言えないかも、ですが白カビは結構お安く処理できるケースが多いもの事実です。

着物を安くキレイにする、着物に費用をかけずに長期的にキレイな状態を保つためにも、ぜひ面倒な作業かもしれない虫干し陰干しをしてあげてもらえないでしょうか。後悔先に立たずです。

「絶対必要でっせー」というような強制的なものではありません。後悔先に立たずです。

着物のクリーニング代節約に直結する少々手間のかかる習慣を、ひとつだけ増やしてみてはいかがでしょう?というやわらかいご提案です。^^

月数回、着物を収納している引き出しを大きく空け、中の空気を入れ替えてあげる習慣 ───。「出して干すのはいいけど、たたむのがちょっと・・・」という方は、着物のしわがもっとも少なくて済む「本だたみ」を習得しましょう。たぶん10回くらい経験すれば「あれ?こんなカンタンだったの?」と気が抜けるくらい、カンタンなのですが・・・。 クシャクシャの状態で送ってもらえればたたんで納品する事も可能ですが、そんな代償に代金をいただくのも気が引けているところです・・・。

長い目で見た時、やらないよりもやってて良かった!となると思います。

年数回の虫干し陰干しにも言える事ですが実際習慣になってしまえば「なんでそんなのムリムリ!って思ってたんだろう?」と感じるくらい、大した事ないお手入れ法です。

ぜったい年末の大掃除の方が、子供がそそうをしたトイレ掃除の方が、加熱でガビついた鍋を洗う方が、面倒です。

虫干し陰干しはやってる最中にチャチャッと汚れが浮かび上がっていないか、カビが出てないかを目でチェックできるのも高いポイントです。

くどいです。すみません。後悔先に立たずです。虫干しを4回(2年先くらい?)スルーしたと仮定してみましょう。今から2年先、たまたま着る機会ができてタンスから引っ張り出しました。

ゲッ! 白カビが! 変色が!2年前はなかったのにぃ!

→クリーニング代が(当店で)1.2万円の見積もり!? 安いんじゃなかったのかいっ!? おえぇぇええ!!

これ、虫干しを習慣にしていると初期に発見できるチャンスが激増するため、同じようにクリーニングしていただいたとしても4千円6千円8千円で済むチャンスが生まれるのです。

さあ皆さまいかがでしょう?仮に半年先にした虫干しで白カビを発見したとして、当店での処置が8千円だとします。2年後ならおそらく倍額になっていてもおかしくありません。

当店のようなネットショップが怖くて利用できない方 ───。対面方式のお店はクリーニング代がもう少しかかる可能性が大です。染み抜きを得意とするお店が近場にある可能性も考慮する必要があるでしょう。

「カビや変色が見つかった着物は手放す良いキッカケだと思ってる」という場合は仕方がありませんが、もしこの先どう扱うか決めていない、決められない着物があれば、ぜひ虫干し&空気の入れ替えはやってあげてください。

少なくともクリーニング代を考えればムダな行動にはなりません。

しつこいですが、もう一回。後悔先に立たずです。

着物にカビ事件!変色事件!
ポイントまとめ

このページのポイントは3つです。

  • 空気のよどみ解消のため時々空気を入れ替えてあげる(カビ胞子/菌の放出)
  • 着物自身を干して風を当て、同時に汚れをチェックする(年2回の虫干し)
  • 通気性が良いかどうかわからない文庫紙・たとう紙に包んで保管しない

本文の繰り返しです。特に集合住宅・マンションなどで結露が時々発生するお宅などは、カビにしてみれば絶好の物件です。飛んで火に入る夏の虫物件です。着物のトラブルを解消する係のクリーニング店には上客なのかもしれません・・・。(^^;

正絹着物を長くキレイな状態に保つにも、カビの発生をはばむのも、イヤなニオイがつくのを防ぐためにも ───

そしてもっとも大切な理由、クリーニング代の超絶節約法としてぜひ上記3つを実践していただければ幸いです。

着物を安く上手にクリーニング・お手入れする根本として、ぜひぜひ月数回の引き出し空け閉め、年2回の陰干し・虫干し&汚れチェックを習慣化してくださいませ。

そしてたとう紙に包んで保管する際は100%自然材料の和紙製(=最高の通気性能)なのかどうかきちんと調べて使用する。

この3つを続けていく限り、クリーニング代の最小化は実現可能だろうと当店では見ています。白カビ・黒カビ・変色などの着物の普遍的なトラブルが減るともうからないでしょオタク、バカなの? ←いいえ。一般の消費者の皆さまにとって無料で習得できる有益情報を発信し続ければ、いずれ着物のクリーニングをお考えの際に当店を思い出してもらえ利用していただける可能性を狙ったコマーシャル的な・・・。(^^;

桐タンスの持つ低湿度コントロール性や防虫性にいちゃもんをつける気はさらさらありません。

ただあえて追記するなら現代住宅の高い気密性による桐タンスの周りの空気のよどみや湿度を考えると、桐タンス自体が置かれる環境が昔とは激変している背景を受け入れる他ありません。

桐タンスだから「湿度は低く保てて虫も平気」と過信せず、お着物さまが苦しい思いをする「安いたとう紙」に包んだ状態で長期保管するのは避ける、こうしていただければこのページを書いた労力が報われます。

誰がなんと言おうが、お着物さま達は当店のこのページの情報発信に大共感してくれているはずなのですから。


着物の陰干し・虫干しの詳細案内ページを見る

世間の常識、正絹着物の保存は桐たんすに収納がベスト、通気性が良くないたとう紙に包んだ状態での収納がいかに恐ろしい間違いだらけの"昔なら通じた"常識だったか、伝わりましたでしょうか?

時間がなくて読んでられない!という方は、ここだけ読んで下さい。

桐たんすに収納しているだけではカビ・変色を防ぐ事になりません。安いたとう紙に包むのは着物を過酷な環境に置く行為だと知りましょう。

しばらく開けてない着物の引き出しはカビの胞子が大増殖しているかもしれません。

そう想像すると、着物の引き出しを開けるだけで大きく環境を改善できるのです。そう考えれば単に「引き出しを開け」、しばらくして「引き出しを閉じる」だけの超シンプルお手入れが実現できます。

着物を安全に長期保存するにはこうしたひと手間ふた手間のアクションにこだわりましょう。

できれば着物を収納している引き出し、収納ボックスのフタ・扉は最低でも月に1、2回は開けてあげてもらえないでしょうか。空気の入れ替えはカビに対してはおそらく効果が大きいと感じます。

留袖・喪服など黒い着物にうっすら白っぽく生えるカビ、カビによる黄ばみ・茶色じみ変色の発生は本当にヘコミます。重ねて申しますが一旦そうしたトラブルが起これば改善にそれなりのクリーニング代がかかるかも、です。

防げるなら防ぎたいと思いませんか?

超シンプルに繰り返します。時々空気を入れ替えてハンガーにかけて干して目で見てチェックしてあげましょう、以上です。

そして「昔ながらの常識だから」と、長期保管に適さない品質の文庫紙・たとう紙には包まず保管する、です。

裏地や長じゅばんの黄ばみはスルーして全然オッケーです。着物をよくお召しになる方のいわば常識です。よほどカビくさい、気持ちが悪いという場合は格安着物みず洗いコースで解消できますが、着物の裏地だからといって特別視する理由は無いと感じます。勝負の時に着るドレスやスーツ・セットアップとなんら変わりません。見えない部分にこだわるより、見える部分のクリーニングだけに集中するのも着物クリーニング代節約への最適な術だと信じます。 

格安着物みず洗いクリーニング

正絹着物の長期保存のキーワードは空気の入れ替え虫干し陰干しです。そして桐タンスを過信しない。安いたとう紙には包まない。本当にこれだけです。

「これだけやればカビは生えず変色も起きないの?」 いいえ、これだけやってもいずれカビや変色を目の当たりにするのは残念ながら必然なのです。人が年々老化するように、肌にトラブルが増えるように、同じように着物も変化します。

ただし着物クリーニング代節約の観点からはこの3つの効果は絶大です。クリーニングが減ると売上が落ちる着物専門クリーニング屋が言うのです。ぜひ3つのアクションを習慣化してください。

せっかくですのでこれだけでも覚えてくださればウレしいです。

 

最後に逆説でお伝えします。

カビ生え放題の、変色し放題。カビの花や変色の華を咲かせるには密閉状態での完全放置がもっとも有効です。

空気を入れ替えず、桐タンスも閉めっぱなしでしかも安く保管に適さないたとう紙に包んでの長期保管 ───。

カビ発生や変色が進むコト請け合います。お着物さま達にとって最悪の状態なのですが・・・。

虫干し・陰干し代行サービス

虫干し・陰干しは手間ですが1,2度経験すると本当にそれほど面倒ではないと気づけます。ご自身でやればお金もかかりませんし、着物により愛情がわきますのでとってもオススメです。本だたみもコツさえつかめれば非常に簡単だとお気づきになるコト請け合いです。ぜひ習慣化してください!お着物さま達の、生の声です!


着物のクリーニングやお手入れ、トラブル時はいつでもお気軽にご相談くださいませ。

 

相談してよかった!と思っていただけるよう、できるだけご要望にお答えいたします。

もちろん、お安く。

 


 

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