Q.大正・明治時代以前の
古い着物のクリーニングは
できますか?

A.丸洗い・みず洗いとも可能です

大正ロマンものアンティーク着物を破格の値段で手に入れたら汚れが。丸洗いを依頼したら何軒かの着物専門クリーニング店で「これはウチでは洗えません」と、受け付けてもらえなかった。

大正時代よりも前?明治もの?の相当古そうな着物を洗い張りに出そうと相談したら断られた。

オタクは古い着物・アンティーク着物のクリーニングは受け付けてもらえますか?

はい、喜んで承ります。

これらのメッセージは「よく」と言うほどはないものの、定期的にいただくご相談のひとつです。

こうしたご相談から着物のクリーニングは費用以外の部分でも消費者の皆様へご迷惑をおかけしていると痛感いたします。

表記の通り、当店では古い着物のクリーニングが可能です。着物クリーニングのド定番・丸洗いも当店独自の格安着物みず洗いもご注文いただけます。

ただしどんなお品でも洗える、という事ではありません。しかしできるだけ承りたいと考えています。

ぜひこのページの最後まで目を通してみて下さい。

当店の考えにご納得いただける場合、できるだけクリーニングさせていただきます。

アンティーク着物クリーニングの
考え方

1. まず状態から判断

古いアンティーク着物の丸洗いやみず洗いの判断基準は洗いたい着物の年齢ももちろんですが、状態そのものが最も重要なポイントです。

簡単に言えば洗っても大丈夫かどうか?を点検し、洗える・洗えないを判断するワケです。当たり前ですの判断ですが当店ではできるだけお客様のご希望をかなえる形でご注文いただいています。

皆さまが判断できる程度・・・例えば少し引っ張っただけでブチッと縫い糸が切れる、白い布でサッと着物表面を拭くと色が付くなどの場合でもクリーニング自体できなくはありません。

そうした状態が悪いお品でも少し割高にはなるもののクリーニングをできるだけ受けられるようにいたします。

例えば丸洗いをする際、ドライクリーニング機の中で数分回転洗いに耐えられない状態の着物は洗いや脱液で一切機械に入れず全て手作業で処置をします。

これは全て人の手での処置のため、通常の丸洗いよりも費用は高くなります。ただしクリーニング・トラブルのリスクは劇的に下がります。

みず洗いをご希望の場合、着物の形のまま水で洗う通常の工法が不適切だと判断した着物は割高にはなるものの、和裁と組み合わせたみず洗いで処置いたします。

いずれのケースでも多少割高にはなりますが、丸洗いしたい、みず洗いしたいなどのご希望が叶います。

「割高」「高くなる」と申しました。でもご安心下さい。

当店はそもそもの非常に安い価格設定で日本全国の皆さまにサービス展開しています。

割高になったとしても、それなりに安く収まる ───これが当きもの医の大きなウリのひとつです。

2. リスクはお客様が負う

かなり古い着物などのクリーニングは新しいものに比べやはりリスクは高いと思います。

縫い糸が切れる、生地が弱くなった部分が裂ける、ドライクリーニングなのに色が落ちるなどがその代表です。着物クリーニングに限りますが着物向けにセッティングされたドライクリーニングは超安全です。その超安全なドライクリーニングでもトラブルが起こるのは非常に状態が悪い着物と言えます。

こうしたトラブル発生率が高い「状態が良くない着物」のクリーニングでは、お客様の覚悟がとても重要です。

特に生地が裂けた場合などは傷が完全に目立たないレベルに戻せるかどうかは裂けた場所や裂け方次第と言えます。

「完全に元の状態に・・・キレイな状態に戻せない事があるって事?」 ───はい、もし生地の中心が生地の目に沿わず変な方向にビリビリ!と破れたとしたら、完全に元のキレイな状態に戻すのは困難です。生地のど真ん中がビリビリに破れる事はあまり考えにくいものの、「あるかもしれない」という覚悟が後悔のないクリーニングにつながると考えます。

超安全に振り切った工夫をしたクリーニングで起こるトラブルは「その着物にそもそもの責任がある」という考え方 ───

これが大正・明治以前の古いアンティーク着物のクリーニングのお客様が負担するリスクです。

3. トラブル補正費用はお客様負担

もちろん最大限注意を払い安全にトラブルが起こらないクリーニングを目指します。

ですがやはり着物の状態が悪く縫い糸が切れた、生地が裂けた、色にじみが起こったなどのトラブル発生の可能性は比較的新しい着物に比べると低くはありません。

何かしらのトラブルが発生した際、その補正費用はお客様負担になります。とても古い着物のクリーニングにはお客様にも費用面での負担が必要となってしまうのです。

当店は「安さ」を「品質」と共に大きなセールスポイントとしてうたっているお店です。このページに書いている内容は「安さを追求する店だから」とも言えます。

想定されるトラブルが起きずにクリーニングが完了すれば非常に安価に望んでいた品質が提供できます。ですがひとたびトラブルが起これば補正費用がかかってしまいます。

どれだけ安全なクリーニング処置を行ったにせよ、です。あくまでも着物の状態が全てだと考えているからです。

安全に洗いきれる着物は大多数であるのは事実です。ただしお客様のそのご注文品にトラブルが起こる可能性は正直に言って否定できません。

これも当店で大正・明治時代以前のアンティーク着物のクリーニングで当店を利用するデメリットと言えます。

4. はじめにお店選びを

もしトラブル発生時の補正費用を負担せず大正・明治時代以前のアンティーク着物を洗いたいと希望なさるなら、当店ではなくいわゆる老舗系高級店の利用が適しているかもしれません。

当店はお客様のご希望を叶えるため、まず費用を最優先します。当店がご相談時に使う言葉「ご希望額」を重視します。

そのためトラブルが起こらなかった際は非常に安価な費用負担でご希望のクリーニングがご利用いただけます。

ですが老舗系高級店ではまず品質について完全なものを提示されると思います。「クリーニングしたら○○トラブルが起こったら~」などのような説明は受けず、お見積りが進むと考えられます。

そもそものお見積りの中で全てのトラブルを想定した費用を組み立てられるはずです。デメリットとしてはそれなりにかかる費用問題でしょう。

当店がよく使う言い回しに「後悔」があります。

後悔は利用前には感じません。必ず利用後に感じるものです。後悔を防ぐには ───?

当店の解は『良い情報も悪い情報も正直に開示する店を選ぶ』です。

費用はトラブルが起こらなければ安く済みます、もしトラブルが起こった際、トラブル解決を希望されるなら費用はお客様負担。

これが当店の回答です。

この考えにご賛同いただけるのならぜひ一度当店へ大正・明治時代以前の古いアンティーク着物のクリーニングをご相談下さいませ。

ご希望に沿った内容を安価にご案内させていただきます。

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洗い・丸洗いの誤読を防ぐため"みず洗い"と表記しています。


みず洗い専用補正メニュー

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