お見積りの読み方のご案内

格安着物みず洗いクリーニングABC各コースをご注文に際し、みず洗いによるリスクを十分ご承知の上でご注文いただきます。

以下のページをお読みいただきリスクをご理解いただいた方のみ格安着物みず洗いクリーニング各コースをご注文いただけます。

格安着物みず洗いクリーニング各コースをご注文の際は、みず洗いのリスクをご承知いただいたものとさせていただきます。

当店が独自に設定しているしみ抜き結果の規定に照らし、基準を下回ったと判断した場合はしみ抜き返金制度の対象となります。

しみ抜き返金制度の対象は主に変色を除く汚れ落とし・しみ抜きの結果となります。

丸洗い・みず洗い・汗抜き・えり洗い・柄足し・そで洗い・すそ洗いはしみ抜き返金制度の対象外となりますので予めご了承ください。

お見積りの各項目で記している○印✕印は、それぞれの作業において○がついていればしみ抜き返金制度対象ですよ、✕が付いている作業はしみ抜き返金制度対象ではありませんよ、という意味になります。

お見積りでご案内している作業を全て注文する必要はありません。
ご注文内容はお客さまがご希望の作業のみご選択いただけます。

もちろんまる洗い･みず洗いも必要とお感じになられなければパスしていただけます。

お見積りの際、私どもはできるだけたくさんの汚れやしみ、変色を探します。

毎日毎日繰り返し汚れを探し見つけ出すので、ある意味汚れを探し出すプロだとも言えます。

しかし私達も仕事を離れれば他人が着ている服・着物の汚れを見つけません。

仕事だからこそ汚れを見つけようとするのです。

皆さまは着物の汚れを見つけ出すプロではありません。そして私どもはプロです。

お見積りの中でご案内する内容で本来皆さまが注文する気のなかった汚れへの処置を注文するかどうかはまったく皆さまの腹ひとつです。

当店ではスローガンとして「気にならない汚れは汚れじゃない」と発信しています。

着物をお召しになる方が許せる汚れをあえてお金をかけてキレイにする必要はあるでしょうか？

当店ではそうは考えません。お預かりした着物を気持ちよく着れるようにするのが私どもの業務だからです。

皆さまが不要だとお感じの作業は注文する必要はまったくありません。

この点ご安心いただければと思います。

私どもは皆さまが気づかなかった汚れを見つけるのが仕事ですので、見つけた汚れに対して「これはどういたしましょう？」と確認しているだけ、そんな風にとらえていただければと思います。

「この部分の汚れ・しみ・変色だけキレイにして！他のところにある汚れは一切無視して！」

こうご注文いただければもちろんそのようにいたしますので、お気遣いなくお申し出下さい。

また案内したお見積り内容がご希望・ご予算に合わないなどの場合、あらためてご予算をお知らせくださればご要望に叶うお見積もりをご案内いたします。

作業着手後に突発的な、予測不能な現象が起きた際を除き、以下でご案内の実際に着物を見た上での本見積り料金を上回る事はありません。

本見積りでは最大限作業した場合の最高額を見積り料金としてご案内しています。

ご注文確定後に追加の作業が必要、思ったよりも難しかったとの理由でお見積料金を上回るご請求をする事はありません。

以下の場合は例外とさせていただきます。

• 着物の状態や過去のクリーニング・しみ抜き・染色・柄足しなどにより、通常のお見積りでは見抜けなかった部分における色ハゲ･変色･柄落ち･縮み･型くずれなどのトラブルが発生した場合

• まる洗い・みず洗い・しみ抜きなど、不測の事態、予測不能なトラブルが起こった場合

これら例外に該当する場合、トラブルの補正・復元費用はお客様負担となります。

あらかじめご了承の上ご注文ください。

実際に着物をお預かりした後にお届けするお見積り（本見積り）料金は最高額を提示しています。

これは消費者の皆様からのご不満の声を形にしたもので、ご注文前のお見積もり料金よりも最終的なお支払額が上回る事を防止するため、当店が肝いりで行っている施策です。

着物をお預かりする前のお電話・メールでのご相談や画像による無料お見積もり（(仮)見積り）料金は、実際にお着物を預からせていただた本見積り料金と相違が出る場合があります。

特に画像のない状態での(仮)見積もりは正直、まったくオススメできません。なぜなら実際にお着物をお送りいただいた際、電話などで伺っていた状態とまるで異なる状態である事がしばしばだからです。

(仮)見積り時にはメール・LINEでお送りいただいた画像からできるだけ着物をお預かり後の本見積りと差が出ないよう工夫して算出しています。

その結果、ほぼ７割の(本)見積もり料金では(仮)見積り料金と同程度のお見積りとなっています。

つまり画像による(仮)見積りの３割程度は(本)見積りと異なった内容・金額になる場合があるという事になります。

理由はどんなに高画質な画像でも着物や汚れの質感・状態・色彩などをキチンと表現しきれない事が多く、本見積り時の人の目によるチェックにより作業内容見積りが代わり、それにより料金も変わるためです。

お電話・メール・LINEでのご相談や画像による仮見積りの正確性は着物１０点中の７点程度で、どうしても３点程度は若干内容と料金が変わる可能性があります。

仮見積り料金の金額はあくまでも本見積りを行った結果で変わる可能性がある点をご了承くださいませ。

重要なのは黄色･茶色に変色してしまった部分への処置には色ハゲ・脱色の可能性がある、という点です。

特に今まで変色じみのクリーニングを注文された事のない皆さまは、こうお考えいただい方が正しいかもしれません。

「変色処理で色ハゲが起きなかったらラッキー」

どこのお店でも色ハゲ・脱色を起こさないよう最新の注意を払いますが、着物の布地への染料の定着が弱くなっている場合、色ハゲ・脱色は起こるべくして起こる事象です。

さけては通れない道なのです。

ここが難しいところなのですが、色ハゲを起こす確率は100％ではありません。

これは本当に着物によります。

脱色しやすさをざっくり表現すれば着物の年齢がもっとも影響を及ぼすと考えられます。また保管状況、着物そのものの状態などにより左右されます。

脱色しやすいかどうかの判断目安はお伝えするのがなかなか難しいもので、以下のようなざっくりとしたご案内になります。

• 着物の年齢が２0才を越えている場合

• 黄ばみ・茶色じみ変色が発生してから１年以上経過している場合
• 着物の黄ばみ変色のある部分が青色、緑色、紫色、黒色などの青い染料と赤い染料が含まれる地色・柄の場合
• 保管しっぱなしで数年以上経過している場合

• 着物の原型・反物制作染色時の処置具合
• 過去のお手入れ時に残った化学成分の反応

これらの場合、漂白の効能･副作用で色ハゲを起こす確率がググッと高くなる、とお考えいただいたくとご注文検討時に判断しやすいと思います。

参考として当店での昨年の統計結果をご案内いたします。

当店は着物専門クリーニング店としては格安系で、中でも汚れや変色のしみ抜き料金が安い店としてホームページやお見積り時に情報発信しています。

中でも「他店に相談したら断られた」「他店ではかなり高額な見積もりだった」など、どこかの着物専門クリーニング店・悉皆店へ相談後に当店へご相談いただき、実際にご注文が入った原因の汚れはほぼ黄色・茶色の変色じみのご依頼です。

そう考えるとあくまでも推測ですが同業他店さまに比べて変色汚れのご依頼数が多いと考えています。

中でも激しく茶色に変色したしみが中心の着物を多く扱っていると思われますので、同業他社さまとは少々違う統計結果になっている可能性があります。

変色の初期、薄い黄色の変色でも末期の茶色変色でも着物の生地の状態により色ハゲ・脱色を起こします。

初期の薄い黄色の変色の方が色ハゲ・脱色を起こしにくいのは確かですが、やはり染料が強く生地にしがみついていない着物では脱色します。

変色じみを解決したい場合、これらの点をご理解いただければ幸いです。

前章で詳しく説明した通り、変色をしみ抜き漂白作業で解決するには脱色の危険はついてまわります。

メイクは時間が経てばくずれる、食事をとってもいずれお腹がへる、お酒を飲めば酔う ───

これらの現象は自然です。

同じように、変色処理には脱色という現象がつきまといます。

現代の化学力で脱色を防げない現状においては、脱色の原因は着物の染色側にあるのです。染色の固着度が高ければ脱色しにくく、逆なら脱色はすぐ起きる ───それが自然な理解です。

自然現象で技術的にコントロールできない以上、脱色時の補正はお客さま負担となります。

ところが着物専門クリーニング店から届いたお見積りでいきなり「色ハゲ脱色が～、それの補正が～、費用は～」とあれば、おどろかれるのも当然だと思います。

染色補正は脱色した部分が目立たないよう補正の目的で処置する作業で、変色じみを処置するしみ抜き漂白の一連作業の一部です。

黄色く変色した、茶色に変色した黄ばみ変色は汚れ成分の一部と空気が化学反応を起こして色が黄色くなる現象で、「前は汚れてなかった場所に突然現れるしみの代表です。

変色じみは①しみ抜きと②漂白をセット作業として行い、黄色味・茶色味を消して元の状態に戻します。

この作業のうち漂白作業には青色の染料や一部赤色の染料を薄くしたり色ハゲさせたりする効能があり、当店ではそれを副作用と表現してご案内しております。

漂白は黄色みを消す効能と青みを消す効能を同時に併せ持つ作業です。

現時点で化学的にこの副作用を抑える方法はなく、コントロールもできませんん。脱色しやすい状態のものは脱色し、しにくいものは脱色しない、このように分かれます。

そこで黄ばみ変色･茶色じみ変色と判断したお見積もりには必ず、染色補正の見積りも加えています。

結果として仮に脱色を起こしても「染色補正は必要ない」と判断できるくらい薄く脱色している場合や、そもそもお客さまが「不要」と判断される場合は必要ない事も考えられます。

費用がかさばりますので、特に黄色・茶色の変色処理をお考えの際はあちこち相見積もりを依頼するのがお店探しとしてオススメの方法です。

黄色･茶色の変色を処理する方法は２つあります。

ひとつは「しみ抜き＋漂白」で、色ハゲの危険がつきまとうため「染色補正」まで含めた作業・お見積りとなります。

もうひとつは柄足し･格安柄足しという方法で、黄色･茶色のしみの上に柄を描いてしみを無かった事にする方法です。

相対的に見てかかる費用は以下のようになります。

格安柄足し ＞ しみ抜き漂白
＞＞＞ 柄足し

※しみ抜き＋漂白＋（染色補正）でのご注文の場合、仮に色ハゲを起こしたとしても染色補正を行うかどうかはお客さまのご要望で決まります。

色ハゲを起こした際は多くの場合白っぽくなります。黄色･茶色のしみよりは目立ちにくいのですが、濃い色の部分の色ハゲはかなり目立ちます。

柄足し･格安柄足しは着物の元々の柄で問題無さそうだ、と判断した場合のみお見積りをご案内しております。

柄足しは厳密には反物・着物制作時のオリジナルの柄を変える作業で、いわゆるデザインが変わります。

描く柄により大きく印象が変わる事もありますが、少なくとも色ハゲ・脱色したままの状態や黄色・茶色の変色がそのまま見えているよりは見た目は大きく改善できます。

もちろん描く柄は皆さまと相談の上決定します。ざっくり複雑で色目が多い柄は高く、シンプルで色をひとつしか使わなければ安くおさまります。

数が多ければ高く、少なければ安くできます。

色無地、訪問着、留め袖などの無地場（柄のない着物の地色の部分）に黄ばみ変色がある場合は着物の柄のルールに合致しないため普通は柄足し･格安柄足しでは処理いたしません。

※お客さまのご要望があれば上記のような着物の無地場に対しても柄足し･格安柄足しを行います。

    詳しくはご相談くださいませ。

いずれの処置でも脱色時や変色が見えているよりは確実にキレイとお感じいただけるよう処置いたします。