着物を安くキレイにする宣言店
②安い課金方式を編み出した

事実→安くするため 適正
価格で構成したら安くできた

着物クリーニングの原価率
15%はボッタクリ?

変動はあるものの、当店の原価はざっと売上の15%です。

例えば3千円のご注文には500円くらいの原材料費がかかります。

飲食店はこの原価がだいたい30~45%くらいのお店が多いのではないでしょうか。(高級店はわかりません。あくまで一般的なお店の例です)

さて。
飲食なら3千円の売上でかかる原価はざっと平均して900円(食材費)です。

着物クリーニングは同じ3千円の売上時で450円。およそ2倍ほど飲食の方が高い原材料費になります。

「飲食に比べて着物クリーニングはボッタクリなの? おたくは安いお店として売ってるのよね?」

はい、当店は安さをアピールしているお店で、実際総合的に見て安価です。(当店調べ)そしてボッタクリではありません。(^^;

冒頭から原材料費の説明をしたのは、この後に続く内容の理解に役立つと考えたからです。本当なら公開する必要はなかったのかもしれません・・・。

サービス料金設定方式で着物の
  汚れを安くキレイにできる理由

作業時間+洗剤代
洗剤代は多く見積もってほんの数百円

ざっくりこの通りの金額です

シンプルに考えれば飲食店も着物クリーニング店も原材料費をかけて良い品質を提供する、わかりやすいサービス業です。

ここではいつものように「安くて品質が良い=おいしい店」をテーマにご案内します。いわゆる高級店はサンプルにしていませんのであらかじめご了承ください。

ちょっとだけ固い表現ですが人手=人件費や家賃・水道光熱費などの固定費を除けば、飲食では食材費、着物クリーニングでは洗浄剤費が残る大きな経費となります。

ご家庭で料理や買い出しを担当する方なら言われなくても知ってる!内容に、食材の値段は最安値と最高値の差がモノによっては10倍、20倍になるものがある、というものがあります。

飲食できちんとした利益をとろうとすると原材料費率が30~40%、売上に対して原材料費を3割~4割におさえる必要があります。でないと、利益が出てこないのです。

一人前換算で200円で仕入れたお刺身用鮮魚を600円で提供したいと思っても、その店のまわりの価格相場によっては300円~500円で出しているお店もたくさんある事でしょう。

これが一人前換算で倍の400円で仕入れた鮮魚なら売値はやはり600円強~800円強になろうかと思います。

原材料費が倍になるとお客さまが支払う料金は倍になる・・・仕入れ値と売価の関係がわかれば納得しやすいかもしれません。

身近な街の飲食店・呑み屋さんではまわりの価格競争・生存競争の激しさにより、安易にお店側がつけたい値段をつけられず、多くの小さなお店は地域の相場感から大きくハズレない範囲で価格付けをしています。

お酒を伴う料理のお店は激戦なのでほとんどのお店がガラス張りの料金制です。

だいたい同じ量のマグロの刺身は、たいてい同じくらいの値段でおいしくいただけるでしょう。

それは世間一般の消費者の皆さまが、だいたいの値段付けを知っているという裏付けからきています。

それでは着物クリーニングの価格付けはどのようになっているでしょうか?

当店が高くても高性能な洗浄剤を
選ぶ理由は

それでは着物クリーニングに用いる洗浄剤はどうでしょうか?

当店が使用してきた溶剤・洗浄剤を見る限り、価格の差がもっともある材料で2倍くらいです。食材とは異なり、意外に料金差が小さく収まっています。

たった2倍です。

当店がえり洗いなどで使用している部分洗い用の洗浄剤は最安値のモノと比べるとざっと2倍です。

小むずしい話はパスするとしてなぜ価格が倍の高い洗浄剤を利用するのかといえば、最安値のモノと比べて作業の効率化・短時間化が目に見えて効果があるためです。

最安値が1万円だとすると当店が使用しているモノは2万円です。

だから良い洗浄剤を使用すると高くなるのね?

・・・これがそうでもありません。(^^

価格差2倍、良い洗浄剤は最安材料よりも1万円も高い、というのは先入観で、細かく見ると「そんなもんなの?」というくらいの差になります。

着物クリーニング料金の決定は
材料の価格差が売値にどう影響?
※当きもの医の場合

※わかりやすく端数を切って単純な価格例とします。実際の原材料費ではありません。

1缶で100回えりを洗える洗浄剤 ───1万円のものと2万円のものがあります。

1缶=1万円÷100回洗浄= 1洗浄 100円

1缶=2万円÷100回洗浄= 1洗浄 200円

これで1つの着物のえり洗いの原材料費が安い材料で100円、高い材料で200円である事がわかりました。

これを前述のお酒と料理の店に当てはめると売値はどうなるでしょう?

洗浄剤別 売価と利益
 1缶原料代 1万円 2万円

 1回当りコスト

100円 200円
 原材料比率 30%
 売価 340円 660円
 利益 240 460

※当店の原材料比率は実際にはこの表の半分程度です。わかりやすくするため30%として表記いたしました。

表最後の段の通り、同じ原材料費率で売値を決めるなら高性能な高級洗浄剤を使用した方が普通性能の最安値洗浄剤よりも220円(ほぼ倍)も高い利益が得られます。

でもちょっと待ってください。これって・・・?

核心ポイントですのでよく読んでいただきたいのですが、高い洗浄剤でも安い洗浄剤でも、実は着物をキレイにする品質は大きく変わりません。

え? どゆこと?

よくご理解いただきたいのですが、全国的にえり洗いの品質相場があります。

例えば当店でえり洗いした後、何らかの理由で別の着物クリーニング店にその着物を持ち込んだとします。

その際、その着物クリーニング店さんに「これどこで処理しはったん?ヘッタくそですなぁ」などと言われようものなら一気に信用を失くします。

そんな手を抜いた作業はできないのです。

つまりどんな洗浄剤を使おうとも、えり洗いの品質は全国基準にして納品する必要があるのです。

1万円の安い洗浄剤でも2万円の高級洗浄剤でも、結果としてえり洗いの品質を維持する必要があります。

じゃ、安い洗浄剤を使わないと
安くできないって事?

他店の事に関しては情報を持っていないので何も言えません。ただ当店に関する限りでは、それは逆です。
当店は細かく原材料費を見てサービス料金を組み立てるという、サービス業では普通の価格設定方式をとっているお店です。その結果、安い費用で着物をキレイにする事が実現できています。

クリーニング業を含む街の身近なサービス業で経費といえばその多くを人件費が占めており、当店も例外ではありません。

原価が安い方の洗浄剤は高い方に比べ2,3割長時間化=人件費が高額化します。

高い方の洗浄剤を用いる2大理由のひとつはこれで、作業を短時間化する事でもっとも高額な人件費を抑えられるので、材料費が倍になったからといって値段が高くなる訳ではないのです。

現在では従来どおりの品質を従来のやり方より短時間作業で済ませる事で、より安く着物をキレイにできています。

もっとも高額経費になる人件費を抑えられるので、先ほどの例に合ったように2倍も高額の洗浄剤を使用しても、従来より料金を安くできます。

※当店スタッフの人件費を時給換算すると、クリーンング業の全国平均よりも3、4割良い時給です。決してブラックではありません。(^^;

人件費を含めた洗浄剤別 売価と利益例
 1缶の原料代 1万円 2万円

 1回当りコスト

100円 200円
 1回当り人件費 1,000 800
 人件費コミ原材料比率 60%前後
 原材料費 1,100円 1,000円
 サービス料金 1,800円 1,700円
 当店の利益 700円

着物クリーニングに用いる溶剤・洗浄剤が例え倍の価格でも、性能が良く短時間化が図れればその分人件費が安く済むので着物をキレイにする料金を安くできる ───

当きもの医の価格設定方式・・・なぜ安さを実現できるか、ご理解を深めていただけてたとしたら幸いです。

新発売の洗浄剤は高いんじゃ?
街のクリーニング店はガソリンの
値上げに便乗して値上げするけど?

ご指摘ごもっともですがプロのクリーニング用資材メーカー様は資材メーカー様同士で、よりたくさんのクリーニング店に使ってもらいたい思惑で性能・価格競争をしており、皆さんが思うような新製品はバカ高い という図式には実はなっておりません。

もし材料代が2倍になっても・・・?

当店のサービス料金構築の原価計算反映方式によれば、もし材料代全てが倍になったとしても、これまで通り皆さまより「十分安いね」と言っていただける価格におさえられると思います。

おどろく事に今の若い世代の方々は物心ついた頃からiPhoneに代表されるスマートフォンに触れ、何の違和感もなくスマートに使いこなしています。

PC ───パソコン?パソコンはムリです使えませんむずかしいし使ったことない!

こういう若い方が圧倒的多数、だそうです。(^^;

パソコンの性能が今のスマートフォンの何十分のイチ、くらいの時代、写真を印刷するのが一日がかりだった時代があります。今ならiPhoneから2,3タッチでWi-Fiを通じてカンタンに印刷できます。

そして世間の相場としては、写真のプリントサービス価格は大きく変わっていません。

プロが使用する高性能で扱いにくい洗浄剤も年々高性能化しているものの、値段が10倍になっている訳ではありません。ほぼ横ばい~5割り増しくらい、だそうです。

仮に2倍の価格になっても元が1万円(で購入した材料は百回以上使用できる)とかですので、サービス料金に転嫁しても1つのしみ抜きで何十円、百数十円の値上げができれば十分元をとれる、そんな感じです。


消費者の皆さまにはあまりピンとこないお話かもしれませんが、生地に負担のかからない洗剤での処理でなおかつ短時間ですむという事は、着物へのダメージが本当の意味で最小限にできるという事です。

 ───とても画期的な発表ですがやはり消費者の皆さまには・・・
費用と品質だけがクローズアップされ、このあたりの話は埋もれたまま・・・
に・・・なりますね、やっぱり。

前言撤回です。

安くキレイにできる技術が確立しているので、同じ品質の提供になるなら今後はぜひ、1円でも安く仕上げます!との宣言をしている当きもの医へ、ご相談だけでもしてくださいませ。

着物をキレイにしてなおかつ、費用の面でウレしい結果をお届けいたします。

きもの医のホームページをご覧くださりありがとうございました。
m(_ _)m