着物の寸法の測り方

正直なところ、をお話します

当店は着物クリーニングは全て 染み抜きしみぬき・変色直し・柄足し・みず洗い・縮み直し・丸洗い・汗抜きなど 自社処置しています。そのため当店スタッフがしみ汚れ・変色の解決方法はゼ~ンブ詳細にご案内できます。がしかし・・・。

▼え!? 和裁素人なの? 言い訳を読む▼

ところが・・・お直しやお仕立て・お仕立て直しなどの和裁の世界のご相談には不勉強と言えますがご相談になる皆様より多少知っている程度の知識しかありません。

「おかしな事言う店だ」と感じるかもですけど、知らない事を知ったぶってご案内するのは振る舞いとして良くないと、共感いただけると考えます。

ですがお仕立て・お直し・お仕立て直しについてご相談いただいた際、特に寸法について「何も知らない業者」に少なくとも1万円札が何枚か飛んでいく世界のお仕事を任せる気にならないのが正直なお気持ちだとも思います。

そこで私どもが知る、最低限「これだけの情報があれば」既製品のようにSを買ったのにLだった、という事がないようご案内する ───

これがこのページの目的です。

当店店主のように完全主義・完璧主義者の方はこのページを参考にせず、必ずカンペキなフィット感で仕立ててくださる他店をご利用いただくようオススメいたします。

わたしゃ大雑把テキトーなのさ、いいかげんでも普通に着れるくらいのサイズ感でよかよか、面倒な事で限りある人生をムダにしたくない・・・など、ざっくりした方に対し、当店ご利用の際の採寸方法をご案内いたします。

初心者の方向け採寸方法
シンデレラフィットは最後のがオススメ

基本的に下記は全て自己責任です。失敗する可能性があります。

失敗したくない方はお仕立て・お直し費用はひとまず棚上げし、実際に対面して採寸してくださるお近くのお店で仕立てられるのが良いでしょう。 採寸まで手間を掛けてくださる店に対し、お礼の意味を込めてぜひそのお店でお仕立てまで注文なさってくださいませ。

最初の1点をシンデレラフィットで仕立てた後、その寸法を後々使い回すのが賢いやり方だと感じます。

ア)手間なくSML程度で良し
はなから完璧かんぺきフィットは無理と知る方向け

①身長・②バスト・③ウエスト・④ヒップ・⑤そで丈・⑥ゆき そで巾+肩巾の合計長 、プラス⑦身体的特徴や⑧体重などをお申し出いただき仕立てる方法です。 ここのところの標準的なそで丈は小紋や訪問着など普通の着物なら49cmですが短めを好む方もいらっしゃいます。振袖は正直、好みです。

上記寸法情報と腕が長い、水泳選手のようないかり肩、お尻が大きいなどの身体的特徴などで、お申し出がないものの必要な部分の寸法を計算で割り出してお仕立ていたします。

完璧かんぺきフィットとまではいかないものの当店では特にこれから着物デビューする方、着る予定はないけど反物や着物が手元にあるからひとまず作っておこう、という初心者の方に多い寸法お申し出方法です。

イ)フィット感を高めたい

1)自動計算サイトを利用する

まことに心苦しいやり方ですが、アの身体情報を入力すると自動で寸法を割り出してくれるネット上のページでの計算結果=各寸法で寸法を決める方法です。

注意点として、入力する数値の意味が誤っていると思わぬ寸法に仕上がる点があげられます。

初心者の方にはチンプンカンプンな専門用語は寸法情報にもあるため、入念にしっかりと言葉の意味を理解し、入力するのをオススメします。 当店とは全く無縁のお店などのページのため、ここで当店が「どうぞ」とご案内はできかねます。ご自身でお探しください。

2)身近な方に採寸を依頼する

第三者に最低限必要な身体寸法を採寸してもらったデータでお仕立てする方法です。

特に着物慣れされた方なら寸法についてアドバイスももらえるかもしれません。

ウ)手持ち着物でフィット感アップ
すでにフィットする着物をお持ちの方向け

3)寸法が合わない着物から割り出す

お手持ちの着物がある方はその着物を寸法無関係でお召しになり、それぞれの部分の希望寸法を測りながら割り出す方法があります。

おひとりでやるのは少し難しいかも、ですが採寸のためお召しになったその着物から「ここは長すぎる・広すぎる」、「ここは足りなさ過ぎる」など鏡で見てひと目でわかるため多少時間はかかるもののオススメの方法です。

4)フィットする着物を採寸する

フィットする着物をお手持ちなら話は簡単です。その着物から採寸した寸法をお申し出ください。

ほぼ同じフィット感の着物が作れます。

5)フィットする着物を一緒に送る

「4」が面倒、という方向けの少し割増費用(800円)がかかる方法です。

お手持ちの着物をサンプルとして一緒に届けていただき、それを元に寸法を算出してお仕立てします。

こちらもサンプルとほぼ同じフィット感の着物が作れます。

エ)完璧かんぺきフィットを得たい

呉服店・和裁店で採寸したデータを元に作る方法です。

過去に採寸した詳細お仕立て寸法表が手元に残っている方にオススメです。

ただしかかる年月でその寸法表を作った時に比べ、体型が変わっている可能性があります。

特にふっくらした、やせ細ったなど横方向の寸法に注意が必要です。 大人になってからの寸法表なら身長・腕の長さ(ゆき)などは変わっていない可能性が大です。

その他検討すべき点

ゆきはぜひそで巾を採寸ください

ゆきは首の真ん中真下からそでの先までの長さです。

初心者の方にぜひ知っていただきたいのですが、ぜひゆきの指定時には合わせてそで巾もご指定ください。

理由は着物の振り そで内側のパックリ開いている部分 から長襦袢ながじゅばんそでが出っぱなしになったり、パカパカ出てきたり引っ込んだりするのを防ぐためです。

この辺りはお仕立て前にぜひ着物慣れした方や上級者を探し当て、レクチャーを受けられるのがオススメです。

袖巾は指定しなくても和裁士様がバランスをとって割り振ります。

が、お仕立てが完了して納品後、「ありゃ?長襦袢の袖巾と全然違う!!」というのは当店としてもせつないもので・・・。

長襦袢ながじゅばんをサンプルにして作れます

長襦袢をサンプルとして採寸する方法もございます。

和裁士様の中ではしっかり長襦袢から着物の寸法を割り出す方法があるため、あまり心配せず長襦袢からの採寸でお仕立て可能です。

長襦袢は身丈が短いためこの場合「身丈はどうなるの?」と心配になるかもしれません。

でもご安心ください。身丈は身長から簡単に割り出せますし、多くの方にとって身長から割り出した方が安全です。

そして・・・実は身丈・そで丈などたて方向の寸法はある程度融通がききます。ところが横方向、特にゆきは悪い言い方ですがつぶしが効きません。

長襦袢のゆきの長さは着物に対して決まった分量があるので長襦袢から採寸した裄丈でも問題がないのです。

ご案内は以上です。

他にもやり方は様々ありますが、着物と言っても服である事は間違いありません。

先人の一部の方が難しくとらえて説明している場合もあるようですが、洋服だって完全にご自身にフィットしている服の方が少ないはずではありませんか?

着物のお仕立ては昔風に言えばオートクチュールです。プレタポルテ=既製品でもそれなりに美しくお召しになる方法は工夫さえあれば無敵にあります。

当店の立場では「せっかく安くない費用を投じてオートクチュール注文をするのですから、手間をかけるのがおイヤでなければぜひ時間をかけて寸法割り出しをお楽しみください」としか申せません。

よく考えてみてください。
 クリーニングに出すのってほぼ楽しみが無いでしょう?

キレイなままだったらクリーニング代を帯揚げや草履ぞうり購入費用に当てられるのです。そしてご自身の寸法に合わせた部分的な寸法直しやお仕立て直しにも使えます。

ですがお仕立てはワクワクしませんか?
 ご自身の体にフィットした着物に初めてそでを通す瞬間の喜び!胸の高まり!コーフン!!

そう、お仕立てやお直しの時の採寸って、実は楽しい時間なのです。

共感いただければ幸いです。

ぜひご都合に合わせた採寸方法でお仕立て・お直しをより楽しい”ひととき”にしてくださいませ。

きもの医のホームページをご覧くださりありがとうございました。
m(_ _)m