着物格安お仕立て・寸法直し
注意点まとめ

当店の格安着物寸法直し・お直し、格安お仕立て・お仕立て直しをご利用くださる際はこのページの内容に必ず目を通して下さい。

これら和裁処置のご注文はこのページのリスクをご了承の上でご注文いただけます。


「深い相談」は他店が優れます
注文内容確定済みだと使いやすい店

深い相談対応がしにくい理由

初めて着物をお仕立てする方々は色々相談しながら注文を進めたいとお考えの方が圧倒的多数です。

その意味で言えば、例えば身体情報からのオススメ寸法提供や八掛はっかけの色合わせなど、当店は深い相談がしにくい店である事は間違いありません。

なぜなら当店は着物専門クリーニング(以下着物CLクリーニング)店として運営してきた店で着物CLクリーニング店としてはプロであるものの、和裁はその後勉強してサービスを提供し始めた、いわゆる和裁素人に近いためです。

数年以上お直し・お仕立てを受注し納品してきたので全く何もわからない、という事はありません。だからと言ってお客様にアドバイスできるほどの和裁についての深い知識は持ち合わせておりません。

特に和裁専門店さん、着物/和服/呉服専門店さんや悉皆店しっかいてんさんと比べると、ご相談者さまにフィットするゆき寸法など寸法感についてのアドバイスなどが弱い部分です。

当店が和裁についてお客様にアドバイスできる部分は次のような、普通のお店ではあまり耳にしない解決策のプランニングが主です。
●「もっと長くしたい。どうにか方法はないの?」という質問に対する回答の幅広さ
●「染み抜きしみぬきするよりは和裁で解決する方がコスパに優れます」というご案内
●「コミコミプランと組み合わせるとご返送時の送料がまるごとお得になる」などのご案内

これらは日常的に着物のしみ変色汚れトラブルを扱う当店だからこそ導き出せるアドバイス技術です。

寸法フィット感などの相談は苦手、トータルでコスパに優れるプランを提示・提供するのが得意とご理解いただければわかりやすいかもしれません。

寸法が決まった品は利用しやすい店

相談前に希望寸法が決まっている、洗い張りすると決めている、クリーニングせず●●の直しを●●cm(寸尺)でと決めている・・・

こうした注文内容がある程度確定したお品の和裁注文は、国内和裁士様の手縫い高品質を相場価格よりひとまわりもふたまわりも安価に受けられるお店です。

当きもの医は開業以来、ご相談者様より「クリーニングだけじゃなくお直しはできないの?」「仕立て直してみず洗いしたい」など、和裁や和裁が絡む内容についてのご相談を度々受けてまいりました。

ここまで正直に申している通り、当店は着物CLクリーニング店という専門店ではあるものの和裁や着付けについて深い知識を持ち合わせておりません。

着物CLクリーニング店としてご依頼を承る中、お客様から「和裁は安くできないの?」とのお申し出を受ける中で、個人でお仕事をなさっている当店のある大阪からはかなり遠い地域の和裁士様と出会いました。

そこで地方で内職として和裁を引き受けてらっしゃる和裁士様の中には、高額な和裁費用でなくとも和裁の仕事をコンスタントに引き受けたいというニーズがあると知りました。

当店が費用を安価に和裁のお直し・お仕立て・お仕立て直しを提供できるのはこうした地方の内職和裁士様のおかげです。

このように和裁仕事としては全て和裁士さまへ委託発注する事で、当店はキチンとした和裁技術を習得なさった本物の和裁士品質をお安く提供できています。

個人で和裁仕事を請け負われる和裁士様とお客様を直接つないでコミュニケーションをとっていただく事ははできません。

なぜならお客様と直接やりとりをするのを苦手な方がほとんどだからです。

こうした個人和裁士様とのつながりのおかげで当店は着物を安くお直ししたりお仕立てしたり、ご自身の寸法に合わせてお仕立て直しする事は可能になりました。

実際にご注文いただいた際はご依頼内容を全力で実現できるよう精一杯務めています。

当店はお直しやお仕立てを注文するのを決めた品を、相場価格帯よりもお安く日本国内の和裁士様の手縫い品質を希望される方にとって非常に利用しやすい店だと言えます。

ここまでご案内の通り、当きもの医は着物初心者の皆様やお直し初心者の方からハッキリ注文内容を決めるための寸法相談などからお願いしたい、というご相談の対応が苦手です

こうした当店の実際のところをご理解いただき、ご注文内容・寸法データをお決めになってからご相談ご利用くださるよう心よりお願い致します。

和裁のお支払い方法

銀行振込み

銀行振り込み支払いをご選択の場合は振込手数料のみご負担いただきます。

下記銀行の口座をお持ちの方ならネット振込(ゆうちょ銀行はネット振替)手続きをご選択の場合、振込手数料は無料でお支払いできます。

ゆうちょ銀行・三井住友銀行・三菱UFJ銀行・みずほ銀行・りそな銀行・ソニー銀行・イオン銀行・スルガ銀行限定サービスです。

クレジットカード/デビッドカード
支払い

VISA Master JCB Diners
American Express(AMEX)・Discover

上記クレジット・デビッドカードブランド支払いに対応しております。

ただし和裁のみのご利用時にはクレジットカード決済手数料 お店側がクレジットカード支払い利用時に決済代行会社へ支払う手数料 をご負担いただいております。

着物ファン・着物泥沼子どろぬまこの皆様にできるだけ安価に本格手縫い仕上げを時間していただくため、和裁については利益をあまり乗せておりません。
 そのためお直し・お仕立てなど和裁だけをご利用時のお支払いにクレジットカード・デビッドカード支払いをご選択いただいた場合、上記決済手数料をご負担いただく判断をしているところです。
 同時にクリーニングを5千円以上ご利用時はクレジットカード・デビッドカード支払い時の決済手数料ご負担をなしとし、ご利用料金だけのお支払い額といたします。あらかじめご了承下さいますようおお願い致します。

着物和裁お直し特急料金

当きもの医では着物類のお仕立て・お直し時の緊急仕上げを有料で承っています。詳細は下記ページでご確認下さい。

和裁お直し特急料金を見る

ゆき・幅を大きくする際の壁ハードル

元の反物の幅次第という限界が

着物は反物から作ります。反物は近年作られてものは37~38cmが多いようです。

反物を着物に縫い上げるには生地に1cm程度の縫い代を作り、縫い込みます。

つまり実際に着物に仕立てる段階で例えば38cmの反物で実際に「幅」として使えるのは両端1cmずつ縫い代に使用して、最大36cm程度になります。

ややこしいので細かな注意点などを省いて単純に説明します。

38cm幅の反物で作る場合、通常のやり方でもっとも幅を大きくとったとすると着物の胴部分=見頃で36cm、そで幅で36cm、
ゆき=見頃幅+そで幅=72cmにする事が可能です。

逆に言えば38cmの反物で作る場合、ゆきを75cmにはできません。 やり方はありますがどんな着物でもできる方法ではありません。また通常の方法に比べ少し割高になります。

事前に希望寸法にできるかどうかを調べる確実な方法はご自身でほどいて縫い代がどれだけあるか実寸を確認するのがもっともわかりやすいです。ただ、面倒です。

皆さまが「面倒」と感じる作業を皆さまに代わって行うのが私どもの仕事です。仕事をする以上、費用がかかってしまいます。

お店に出してから「どれだけ出せるか調べてもらう」のは当店では有料となっています。

着物の縫い目部分を見て「○cmくらいは余り布として縫い込まれていそう」との判断は当てにならないケースもありがちです。

ゆき(・そで幅・肩幅)・見頃の幅を大きくする際には元の反物の幅により大きくできる寸法が制限される ───この点ご理解の上でご検討下さいませ。 

(1) 料金割増の可能性

①出し/大きく/長くする際の割増

イ)筋消し (折り目筋)の問題

筋消し:1,200~3,600円程度

お直しに慣れた方はご存知のように着物類を大きくする・出すお直しを行う際、元の寸法の折り目=筋残りトラブル問題があります。

代表的なものは繊維せんい完全に折れていている【原反げんたんの折れ】=問題です。

筋のうち、日焼けによる脱色、コスれなどによるキズスレ脱色変色などの解決は格安店をうたう当店でもそれなりの費用がかかります。そのため筋消しについては繊維が折れている筋の解決を主に取り扱っています。

この折れは和裁士様が処置する際、折れたままでは寸法が狂ったり仕上がり時に変なしわができるのを防ぐ意味で必要最低限の筋消し処置は加えてくださいます。

この和裁士様の筋消しは見た目の改善ではなく正確な和裁処置を行うためのものです。見た目についての改善は別途有料で筋消しを承ります。

これは『出し』処置の費用に含まれているもので筋を目立たなくするためというよりも『折れを平たくする』目的だとご理解いただければイメージしやすいと思います。

和裁士様による筋消しもより筋を消すための有料筋消しも「完全にキレイな状態にできる」事の方が少なく、元の折れ筋が完全に折れていなくても長年のクセが質感の違いに現れ、違和感が解消できない場合があります。

繊維の折れがキビしくないケースでは有料筋消し処置である程度~完全に近く改善できるケースがあるものの、そうした結果が得られる品は少数に留まるでしょう。

このように元の折れ方の状態により筋消し効果はかなり限定的だ、と覚えておくと今後の小さな着物購入の際のブレーキ役として役立つかもしれません。伝家の宝刀・着物の最強の洗浄方法である洗い張りでもキチンとしたお店ならこうした案内があります。筋はやっかい、とぜひ覚えて下さい。逆に言えば『出し』処置で筋がほぼ気にならないケースは超ラッキーと言えます。ほどほど残っていても気にならない程度であれば超大成功と受け止めていただくのが筋だと思います。

本格的な筋消しの効果は限定的とお考えいただいた上で『出し』処置をご検討いただくのが最善の道だと言えます。

そのため『本格的な有料筋消し』は結果によらず料金(1,200~3,600円程度)がかかります。この点あらかじめご了承下さい。 『筋消し』はお客さまの希望により処置するしないが決められます。

ロ)折り目の変色・キズ・スレ・脱色問題

変色・キズ・スレ・脱色については折れ筋同様、見た目の違和感が大きな問題ですが解決できなくもありません。

ただし費用は相当かかります。また提供できる品質も限定的です。費用を抑えて問題を解決するには柄足しが最適ですが全ての縫い目に柄を描くのは現実的では無いと言えます。

そのため『繊維折れ=筋』以外についてはあきらめるのが良いかも知れません。

これらの問題を解決希望品は品質を含め、予算をふんだんに使っていわゆる老舗高級店といわれるお店への依頼が適すのでは、と当店ではご案内しています。

ハ)ヤケ(日焼け)問題

表に出した部分の色が違う問題

元の折り目の問題以外には元々布地の中に畳み込まれていた部分は生地本来の鮮やかな色目が保持されているケースがあります。

表に出ている部分が着物の年齢によりヤケて少し色目が変わっていると、大きくするため鮮やかな色の部分が表に出る事でその差が目立つくらいになるケースもあります。

このケースも解決を図るには少々費用がかかりますので、安く着物の寸法をご自身に合わそうとする方にはキビしいと思います。

ニ)生地が足りない問題

着物は反物たんものでできている

今のお仕立て状態で『出せる寸法』が決まっています。それは着物の元になる反物の元の幅の影響があるからです。

現代の反物は幅が38cm程度のものが多くなっており、38cm幅の反物なら両縁りょうふち(生地の両端りょうはし)を1cmずつ縫い代で使った後、合計36cm分が使えます。

着物のゆき見頃みごろ(胴体側)と袖(腕先まで)の合計です。36cmの見頃と36cmの袖で、合計すると最大72cmのゆきが確保でき作れます。

現在アンティーク・未使用品・中古リサイクル品として安く出回っている着物の多くは昔作られた品です。

30年前40年前50年前に作られた着物は反物幅が今のものより狭いものが大半です。反物幅がざっと35cm~37cmの品が多い印象です。

35cm幅の反物で作った着物は先程の計算では4cm両縁始末で使えないため、裄(見頃+袖)最大寸法は66cm程度にしかできません。

このような理由で68cmにしたい→生地を目一杯使っても66cmにしかできない、といったケースもございます。
 反物はだいたい幅が決まっており元の幅以上に広げる事も普通のやり方では叶いません。ご希望があれば男着物では一般的に見られる【割り入れ】という少し割増になる手法で、女性ものでも解決できるチャンスはあります。

中古で流通していた品であれば汚れやキズ、お仕立て時のミスを隠すために小さく仕立てているようなケースも実際にあります。

そのため必ず希望の寸法にできるかどうかはその着物が決めるとお考え下さい。寸法が足りなくてもご希望があればいくつか解決策がございます。お気軽にご相談下さいませ。

ホ)胴裏どううら足りない問題

裏地のある袷着物の寸法直しで身丈を出す、を出す、袖丈を出す際、裏地である胴裏生地が足りない事があります。

着物は表地はカットせず中に余り生地を縫いためているものがほとんどで「表地は希望寸法にできるものの裏地が足りなくなる」現象です。

胴裏も将来の身丈出しに備えて平均して10cm程度、余分に縫い込まれている品が多いです。ただ一部の品で胴裏が足りず新品と差し替えたり足りない部分だけ胴裏生地を縫い足すケースでは生地代や作業工賃が割増になります。

ご予算に余裕があればる胴裏を新しく交換する事も可能なものの、単に安くお直しがしたかっただけのケースではそんなにお金をかけてられないのが本当のところだと思います。

予算をかけたくないならご自身がお手持ちの生地を一緒にお送りいただければ、仮に裏地が足りない際はその生地で足りない部分を継ぎ足し解消します。今の裏地・胴裏が絹の場合は絹生地を、ポリエステルなどならポリエステルが良いと思います。厚さや質感が似ているものがベストです。

当店の胴裏生地を用いて継ぎ足す事も可能です。生地代を含めざっくり2,000~3,000円程度の費用で済みます。

ヘ)小さくする際も注意すべき?

つめる、小さくする、短くするお直しについては上記イ~ホ問題が起こるのは です。その点ご安心下さい。

元の状態による割増可能性

和裁士様の仕立て方・直し方により通常工程では処理しきれないケースがあります。

その多くは基本的な和裁の仕立て方から見ると『簡易な仕上げ』と表現せざるを得ない仕上がりです。こうしたケースではお直しの際、処置しなければならない部分が増えてしまいます。 着物販売店様が和裁士様へ命じ、和裁委託代を減らして販売価格を安くする、または利幅を増やすためなど理由は定かではありません。主に脇や掛衿(共衿)の始末などで見られるもので、近年仕立てられた着物によくあるケースです。

当店の和裁料金の表示額はほとんどが固定、つまり表示料金で処置できます。

ただし『簡易な仕立て方』により結果的に直す範囲が増えるケースでは割増料金(1,000~2,000円程度)がかかります。予めご了承くださいますようお願いいたします。

当店へご相談の際はムズかしくお考えにならず、ご自身が希望する内容を下記のような普通の言葉でお伝えください。

着物のクリーニングの勉強をする必要はありません。

  • ○年○月○日までに戻してほしい
  • ○円までが希望
  • ○円を超えると出せない
  • 特定部分の見える汚れが気になる
  • えりの汚れが気になる
  • しわが気になる
  • アンティーク・中古着物でそでを通すのが気持ち悪い
  • 着物で一般的なクリーニングができれば良い
  • ニオイがキツくて着れない
  • たくさん汗をかいたから気になる
  • 丈を○○cm出したい、詰めたい
  • 幅を○○cm出したい、詰めたい
  • 反物を着物に仕立てたい
  • 水で洗いたい

「丸洗いをお願いしようと思うんですが・・・」とのご相談をよくいただきます。

しかし経験上、着物クリーニングで一般的な丸洗い(京洗い・生洗い・『屋号』洗い)の本当の中身を理解している消費者は多くない、と痛感しています。

それは着物販売店スタッフや着付け/お花/お茶/日本舞踊などの習い事の先生方やスタッフの方も同じです。

実はえりの筋状汚れなどごく一部を除き、正絹着物の見える汚れは手作業である格安汚れ落としえり拭き/えり洗い等部分洗い染みしみ抜き変色処理格安柄足しなどでの処置が必要です。

また仕上げアイロンだけのご利用も可能です。

丸洗いはえりやそで口以外の見える汚れをキレイにするのにあまり効果的だとは言えません。そのため当店では丸洗いセットを必須とせず、気になる汚れだけをキレイにしてとのご要望を広く承っています。

『本当に丸洗いで良いのですか?』と逆に質問すると、後に上記例のような本音を伺う事ができます。

上記例のような直接的な希望を伺う事で、ご相談者様にとって『迷う要素の少ないお見積り』が可能となります。

ぜひ上記例のような普通の言葉でご希望をお寄せいただき、余計な処置を含まない適切なお見積りをお受取り下さい。


きもの医のホームページをご覧くださりありがとうございます。

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