着物格安お仕立て・寸法直し
注意点まとめ

当店の格安着物寸法直し・お直し、格安お仕立て・お仕立て直しをご利用くださる際はこのページの内容に必ず目を通して下さい。

これら和裁処置のご注文はこのページのリスクをご了承の上でご注文いただけます。


ゆき・幅を大きくする際の壁ハードル

元の反物の幅次第という限界が

着物は反物から作ります。反物は近年作られてものは37~38cmが多いようです。

反物を着物に縫い上げるには生地に1cm程度の縫い代を作り、縫い込みます。つまり実際に着物に仕立てる段階で例えば38cmの反物で実際に「幅」として使えるのは36cm程度になります。

ややこしいので細かな注意点などを省いて単純に説明します。

38cm幅の反物で作る場合、通常のやり方でもっとも幅を大きくとったとすると着物の胴部分=見頃で36cm、そで幅で36cm、
ゆき=見頃幅+そで幅=72cmにする事が可能です。

逆に言えば38cmの反物で作る場合、ゆきを75cmにはできません。 やり方はありますがどんな着物でもできる方法ではありません。また通常の方法に比べ少し割高になります。

事前に希望寸法にできるかどうかを調べる確実な方法はご自身でほどいて縫い代がどれだけあるか実寸を確認するのがもっともわかりやすいです。ただ、面倒です。

皆さまが「面倒」と感じる作業を皆さまに代わって行うのが私どもの仕事です。仕事をする以上、費用がかかってしまいます。

お店に出してから「どれだけ出せるか調べてもらう」のは当店では有料となっています。

着物の縫い目部分を見て「○cmくらいは余り布として縫い込まれていそう」との判断は当てにならないケースもありがちです。

ゆき(・そで幅・肩幅)・見頃の幅を大きくする際には元の反物の幅により大きくできる寸法が制限される ───この点ご理解の上でご検討下さいませ。 

(1) 料金割増の可能性

①出し/大きく/長くする際の割増

イ)問題

お直しに慣れた方はご存知のように着物類を大きくする・出すお直しを行う際、元の寸法の折り目のトラブル問題があります。

代表的なものは繊維が完全に折れていている=問題、日焼けによる脱色、コスれなどによるキズスレ脱色変色などです。

このうち問題については和裁士様が基本的な筋消し処置を加えてくださいます。

これは『出し』処置の費用に含まれているもので筋を目立たなくするためというよりも『折れを平たくする』目的だとご理解いただければイメージしやすいと思います。

和裁士様による筋消しもより筋を消すための有料筋消しも「完全にキレイな状態にできる」事の方が少なく、元の折れ筋が完全に折れていなくても長年のクセが質感の違いに現れ、違和感が解消できない場合があります。

繊維の折れがキビしくないケースでは有料筋消し処置である程度~完全に近く改善できるケースがあるものの、そうした結果が得られる品は少数に留まるでしょう。

このように元の折れ方の状態により筋消し効果はかなり限定的だ、と覚えておくと今後の小さな着物購入の際のブレーキ役として役立つかもしれません。伝家の宝刀・着物の最強の洗浄方法である洗い張りでもキチンとしたお店ならこうした案内があります。筋はやっかい、とぜひ覚えて下さい。逆に言えば『出し』処置で筋がほぼ気にならないケースは超ラッキーと言えます。ほどほど残っていても気にならない程度であれば超大成功と受け止めていただくのが筋だと思います。

本格的な筋消しの効果は限定的とお考えいただいた上で『出し』処置をご検討いただくのが最善の道だと言えます。

そのため『本格的な有料筋消し』は結果によらず料金(1,200~3,600円程度)がかかります。この点あらかじめご了承下さい。 『筋消し』はお客さまの希望により処置するしないが決められます。

ロ)折り目の変色・キズ・スレ・脱色問題

変色・キズ・スレ・脱色については筋問題同様、見た目の違和感が大きな問題ですが解決できなくもありません。

ただし費用は相当かかります。また提供できる品質も限定的です。費用を抑えて問題を解決するには柄足しが最適ですが全ての縫い目に柄を描くのは現実的では無いと言えます。

そのため『繊維折れ=筋』以外についてはあきらめるのが良いかも知れません。これらの問題を解決されたい着物は予算をふんだんに使いいわゆる高級店といわれるお店への依頼が適します。

ハ)出した部分の色が違う問題

元の折り目の問題以外には元々布地の中に畳み込まれていた部分は生地本来の鮮やかな色目が保持されているケースがあります。

表に出ている部分が着物の年齢によりヤケて少し色目が変わっていると、大きくするため鮮やかな色の部分が表に出る事でその差が目立つくらいになるケースもあります。

このケースも解決を図るには少々費用がかかりますので、安く着物の寸法をご自身に合わそうとする方にはキビしいと思います。

 

ニ)生地が足りない問題

今のお仕立て状態で『出せる寸法』が決まっています。

67cmにしたい→残り布が足りなく66cmにしかできない、といったケースもございます。
 反物はだいたい幅が決まっており元の幅以上に広げる事も普通のやり方では叶いません。ご希望があればご相談下されば解決できるチャンスはあります。

中古で流通していた品であれば汚れやキズ、お仕立て時のミスを隠すために小さく仕立てているようなケースも実際にあります。

そのため必ず希望の寸法にできるかどうかはその着物が決めるとお考え下さい。寸法が足りなくてもご希望があればいくつか解決策がございます。お気軽にご相談下さいませ。

ホ)胴裏足りない問題

裏地のある袷着物の寸法直しで身丈を出す、を出す、袖丈を出す際、裏地である胴裏生地が足りない事があります。表地は小さくカットせず中に縫い込んでいるものがほとんどで、表地は希望寸法にできるものの裏地が足りなくなる現象です。

ご予算に余裕があればる胴裏を新しく交換する事も可能なものの、単に安くお直しがしたかっただけのケースではそんなにお金をかけてられないのが本当のところだと思います。

予算をかけたくないならご自身がお手持ちの生地を一緒にお送りいただければ、仮に裏地が足りない際はその生地で足りない部分を継ぎ足し解消します。今の裏地・胴裏が絹の場合は絹生地を、ポリエステルなどならポリエステルが良いと思います。厚さや質感が似ているものがベストです。

当店の胴裏生地を用いて継ぎ足す事も可能です。生地代を含めざっくり2,000~3,000円程度の費用で済みます。

ヘ)小さくする際も注意すべき?

つめる、小さくする、短くするお直しについては上記イ~ホ問題が起こるのは です。その点ご安心下さい。

元の状態による割増可能性

和裁士様の仕立て方・直し方により通常工程では処理しきれないケースがあります。

その多くは基本的な和裁の仕立て方から見ると『簡易な仕上げ』と表現せざるを得ない仕上がりです。こうしたケースではお直しの際、処置しなければならない部分が増えてしまいます。 着物販売店様が和裁士様へ命じ、和裁委託代を減らして販売価格を安くする、または利幅を増やすためなど理由は定かではありません。主に脇や掛衿(共衿)の始末などで見られるもので、近年仕立てられた着物によくあるケースです。

当店の和裁料金の表示額はほとんどが固定、つまり表示料金で処置できます。

ただし『簡易な仕立て方』により結果的に直す範囲が増えるケースでは割増料金(1,000~2,000円程度)がかかります。予めご了承くださいますようお願いいたします。

当店へご相談の際はムズかしくお考えにならず、ご自身が希望する内容を下記のような普通の言葉でお伝えください。

着物のクリーニングの勉強をする必要はありません。

  • ○年○月○日までに戻してほしい
  • ○円までが希望
  • ○円を超えると出せない
  • 特定部分の見える汚れが気になる
  • えりの汚れが気になる
  • しわが気になる
  • アンティーク・中古着物でそでを通すのが気持ち悪い
  • 着物で一般的なクリーニングができれば良い
  • ニオイがキツくて着れない
  • たくさん汗をかいたから気になる
  • 丈を○○cm出したい、詰めたい
  • 幅を○○cm出したい、詰めたい
  • 反物を着物に仕立てたい
  • 水で洗いたい

「丸洗いをお願いしようと思うんですが・・・」とのご相談をよくいただきます。

しかし経験上、着物クリーニングで一般的な丸洗い(京洗い・生洗い・『屋号』洗い)の本当の中身を理解している消費者は多くない、と痛感しています。

それは着物販売店スタッフや着付け/お花/お茶/日本舞踊などの習い事の先生方やスタッフの方も同じです。

実はえりの筋状汚れなどごく一部を除き、正絹着物の見える汚れは手作業である格安汚れ落としえり拭き/えり洗い等部分洗い染みしみ抜き変色処理格安柄足しなどでの処置が必要です。

また仕上げアイロンだけのご利用も可能です。

丸洗いはえりやそで口以外の見える汚れをキレイにするのにあまり効果的だとは言えません。そのため当店では丸洗いセットを必須とせず、気になる汚れだけをキレイにしてとのご要望を広く承っています。

『本当に丸洗いで良いのですか?』と逆に質問すると、後に上記例のような本音を伺う事ができます。

上記例のような直接的な希望を伺う事で、ご相談者様にとって『迷う要素の少ないお見積り』が可能となります。

ぜひ上記例のような普通の言葉でご希望をお寄せいただき、余計な処置を含まない適切なお見積りをお受取り下さい。


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