実際の見積もり例を大公開
振袖長襦袢ながじゅばん長期保存変色

長期保存の末でよくある
非常に多いご相談内容

当店へご相談の際はムズかしくお考えにならず、ご自身が希望する内容を下記のような普通の言葉でお伝えください。

着物のクリーニングの勉強をする必要はありません。

  • ○年○月○日までに戻してほしい
  • ○円までが希望
  • ○円を超えると出せない
  • 特定部分の見える汚れが気になる
  • えりの汚れが気になる
  • しわが気になる
  • アンティーク・中古着物でそでを通すのが気持ち悪い
  • 着物で一般的なクリーニングができれば良い
  • ニオイがキツくて着れない
  • たくさん汗をかいたから気になる
  • 丈を○○cm出したい、詰めたい
  • 幅を○○cm出したい、詰めたい
  • 反物を着物に仕立てたい
  • 水で洗いたい

「丸洗いをお願いしようと思うんですが・・・」とのご相談をよくいただきます。

しかし経験上、着物クリーニングで一般的な丸洗い(京洗い・生洗い・『屋号』洗い)の本当の中身を理解している消費者は多くない、と痛感しています。

それは着物販売店スタッフや着付け/お花/お茶/日本舞踊などの習い事の先生方やスタッフの方も同じです。

実はえりの筋状汚れなどごく一部を除き、正絹着物の見える汚れは手作業である格安汚れ落としえり拭き/えり洗い等部分洗い染みしみ抜き変色処理格安柄足しなどでの処置が必要です。

また仕上げアイロンだけのご利用も可能です。

丸洗いはえりやそで口以外の見える汚れをキレイにするのにあまり効果的だとは言えません。そのため当店では丸洗いセットを必須とせず、気になる汚れだけをキレイにしてとのご要望を広く承っています。

『本当に丸洗いで良いのですか?』と逆に質問すると、後に上記例のような本音を伺う事ができます。

上記例のような直接的な希望を伺う事で、ご相談者様にとって『迷う要素の少ないお見積り』が可能となります。

ぜひ上記例のような普通の言葉でご希望をお寄せいただき、余計な処置を含まない適切なお見積りをお受取り下さい。


10年の保管で出現した変色
着せたいお子様の年齢は

【ご相談内容】
すぐにクリーニングすべき?

十数年前に着て、桐箱にしまっておいた振袖と振袖長襦袢ながじゅばん~(中略)~振袖は素人目には大丈夫だった~(中略)~長襦袢ながじゅばんに黄色orオレンジのような小さい点のシミが数か所にできていました。どれも1ミリにもみたないようなものです。

触ってみると、不思議なことにそのシミが指につきました。(触って移るようなシミだと新しい気がしますが、十数年広げてないのです・・・ただ、たとう紙にしまったまま、箪笥たんすから移動させたりはしました)

今後、私は振袖は着ることはないので、娘が成人になったとき用(あと十数年)に、きちんと保管しておきたいと思っております。

その前に、お手入れをしておいた方がいいかと思いご相談です。

長襦袢ながじゅばんで、表に見えるような場所でもないので、上記のシミ取りは必要ないと思っております。ただ、それがもし広がるようならば、十数年後に全体にしみだらけ・・・となっているのも困るなと思っております。

この場合は丸洗いをしておけばよいのでしょうか? 

また、振袖は現状汚れはないですが、丸洗いはしておいた方がいいでしょうか?

お見積りをお願いしたいのですが、必要でしたら、シミの画像も添付します。

【ご相談への回答ご案内】

「すぐのクリーニングは必要?」
落ち着いて考えれば不要かも

すぐのクリーニングはすでにお召しになる日が近づいてる場合のみでは?と思います。まず落ち着かれる事をオススメします。

数時間、たとえ2日程度遅れても大きな違いはありません。なによりこのページにたどりついた皆さまには落ち着いてお考えになれる環境がもっとも重要です。

来月着る、2週間後に着る、来週着る ───

多少割高にはなりますが当店の着物特急仕上げサービスをご利用になれば問題解決の道は開けます。

クリーニングしなくとも着方の工夫で問題回避の可能性もあります。

まずは「落ち着いて何とかする方法を見つけよう」「この店本当に大丈夫?」と、じっくりと腰を据えて考える時間をとるのがベストです。

所見、そして個別の考え方やクリーニング対処法などを順を追ってご案内いたします。

まず重要な点はご相談内容は非常に日常的なものだ、という点です。

お申し出の状況は長期保存でよくあるトラブルで、ご相談内容としてはとても多いものです。

突然着物や長じゅばんに変色を発見してあせったりパニクったりされていると思います。お気持ち、重々承知しています。

良い解決策がありますので、ひとまず落ち着いて読み進めてください。

所見概要

振袖長襦袢ながじゅばんの着用時期は
どのくらい先ですか?

この長じゅばんをお召しになる時期は来月?半年後?来年?いつ頃の予定ですか?

もし1~2ヶ月後なら振袖長襦袢をしみ抜きクリーニングに出すか、借りる・レンタルまたはフォトスタジオにまかせるか、新品を購入するかのいずれかしかないと思います。

触って指につくオレンジの汚れ・・・これは空気による黄色~茶色の変色ではあいにくあまり見聞きした経験がないので、想像でしかご説明できません。

汚れや変色ではなく虫の可能性、または振袖長襦袢を広げた時、たまたまオレンジ色の液体がバッと散って付着して汚れに見えた ───

思い当たるのはこれだけです。お力になれずすみません。

これから成長期を迎えるなら
成長が止まるまで様子見を

もしその振袖・振袖長襦袢をお召しになる予定のお嬢さまが幼年だったら ───

他の道、可能性も視野に入ってまいります。

すぐのクリーニングの必要性がなくなるかも?

そのようにも考えられますので、じっくりと方向性を決めても良いと思います。

というのもこれから成長期を迎えるのなら、クリーニングを検討している振袖長襦袢の寸法問題が入ってくるからです。大きく成長なさった場合、そもそもその振袖長襦袢を寸法直しして着るのか?作り直すのか?の選択になります。

娘さまの発育の状態によっては寸法が小さすぎ、結局新しいのを作る事になる可能性があります。そうなっては、今すぐのクリーニングはタンスに眠り続けるだけの長襦袢をキレイにする、ムダなクリーニングになってしまう可能性を否定できなくなります。

これが長襦袢の上にお召しになる振袖着物なら話は別かもしれません。

振袖着物は記念写真に残り、お母上さまやお祖母さまがお召しになった写真と見比べる楽しみがあるからです。

古くから続く伝統から見て、
長襦袢ながじゅばんは単なる下着

長襦袢は下着です。毎日新品の下着を使う方はおそらくいらっしゃらないはず。

下着は普通、着用後にしっかり洗濯し、洗濯後に用いていると思います。

着物に不慣れな方からすれば「でも伝統が~、ルールが~」「着付け師の方が言うには~」「呉服屋さんが~」と、これまで縁の無かった着物に対して「ルール・マナー違反じゃ?」と不安になるお気持ちには共感できます。

ですが長襦袢はどこまでいっても着物の世界では下着で、現代では消耗品の面が強い着物のひとつだと割り切っても良いのではないでしょうか。

長襦袢ながじゅばんは記念撮影に写らない

振袖長襦袢を含め、長襦袢は記念撮影ではまず写真に写り込みません。

厳密に言えば特にバストアップ写真では首元であるエリが写り込みます。

ところが長襦袢はお召しになる際、えりの部分に別布の半えりを取り付けます。そのため長襦袢自体は記念撮影の写真にまったく写りません。

長襦袢は半えりを新しいものにすれば今あるえりの汚れは無視できます。えりの黄ばみが強く半えりから透けてしまうようなら半えりを2重にする事で簡単に解決できます。

お召しになる年の流行りはやりによっては、色柄モノや刺しゅうたっぷりの半えりが好まれたりするので、極端な言い方になりますが長襦袢のえりの汚れは気にする必要すら無いかもしれないのです。

唯一目に触れる可能性があるそで口も、着用シーンを成人式に限定すれば「そで口」に視線が集まる事は考えにくく、問題ないように思われます。

着付け師さんに見られて恥ずかしい?

着物に不慣れな方が強く意識するのは着付けの際、汚れた長じゅばんを持たせるのは着付師さんの目の手前「恥をかいてかわいそう」とお感じになるかもしれません。

ご安心下さい。

着付けを生業にしている方は、長襦袢の汚れには慣れていらっしゃるはず。

真新しく作ったばかりの長襦袢を除く、お下がり品の古い長襦袢にどれだけ変色汚れがあるかをよくご存知です。

着物をクリーニングする立場で日々長じゅばんを扱う私どもには、下着の長襦袢に多少の変色があっても恥ずかしがる理由は見つかりません。

「母(おばあちゃん、義理の母)の想い出のお下がり品でどうしても着たかったの!」

この一言で全て解決できるはずです。

おそらく・・・着付師さんは上手に着せる事に夢中で、多少の変色には目もくれない事でしょう。胸やえりやそでにある変色については ───。

着付け時に恥ずかしい部分のみ
しみ抜きクリーニングする道

おしり周りなど下半身の変色は

振袖はお祝いごとの際にそでを通す礼服着物です。

いわゆる格式は独身女性のお召し物としては最上位で、未婚女性がお召しになる最高格のお召しものです。

不幸事を除けば、どのようなシーンに着用しても最高に礼を尽くしたお召しものとしての扱いを受ける事でしょう。

その意味では振袖着物の下にお召しになる振袖長襦袢も格を求められるのでしょうか?

長襦袢は下着です。

下着が汚れているのは恥ずかしいものです。こう考えると上半身はともかく下半身やおしり周辺に変色があるのは、あらぬ想像を引き起こしてしまう・・・そんな心配に思い至ります。

変色は薄い黄色→黄色→フチがクッキリした黄色→赤茶色→茶色→こげ茶色と進むに連れ、処理費用がかさ増しになります。

おしりや下半身、胸のあたりの変色だけはひとまず処置しておこう、というのは考え方としてはアリだと思います。

実際その振袖長襦袢をお召しになるお嬢さまに「恥ずかしい・・・」と言われたら、やはり今すぐのしみ抜き・クリーニング処置は「結局ムダだったね」となります。

ご自身で「私なら恥ずかしくなく着付けをお願いできるかしら?」と考えてみて、お気持ちに素直に従ってみてはいかがでしょう?

すでに変色しているなら、半年や1年しみ抜きクリーニングが遅れたって大丈夫、問題ありません。

成人式はその時代の流行を加味したおしゃれ着の側面もありますので、恥をかかない「最低限の見栄」を演出するには新しく作り直すのがいろいろな意味でもっとも満足感が得られるでしょう。

着付けの際に汚れが人の目に触れるのをさけたい、という理由を無視できるなら今すぐのクリーニングよりは、時の流れを見て作り直すかしみ抜きクリーニング・お家での手洗い処置など、適切に見極めるのがベストだと思います。

しみ抜きクリーニングに出すかどうか?
しばらく検討したい、そんな時は
百均ショップの布団圧縮袋を活用!
※自己責任でどうぞ

しばらく検討する時間をとる場合は保管環境にだけは注意はしておいた方が無難です。

自己責任で受け止めていただければ、と思う乱暴な保管方法に、ひとまず100円均一ショップのダイソーやキャンドゥなどで90cm幅(奥行き)の布団圧縮袋を利用する手があります。

たいていの振袖長襦袢は長襦袢の基本のたたみ方・襦袢じゅばんだたみでたたんでも幅が80cm以内に収まります。少々長いものでも85cmくらいまでです。

ゆっくりと襦袢だたみのまま布団圧縮袋に入れ、あとはマニュアルに従って空気を抜いていけば完了です。

変色には空気と湿度が欠かせません。空気濃度を低く、または湿度を低くするなどどちらか一方を押さえ込めば半年程度は現状のまま保存できると思います。

その間に知り合いから友人から親戚からネットまで総動員して、良い方法を探すのがベストではないでしょうか。

※100円均一の布団圧縮袋は当店独自調査で一定割合ですぐに空気が入り込む品質のものがあるので、できれば2~3枚買っておくのが良いと思います。

※半年以上の保管で着物がどのような変化を遂げるか検証していません。それ以上の保管は本当に自己責任でご判断ください。

とにかくキレイに保存したい場合
費用はともかく美しく着せたい!

「最高の状態でこの長じゅばんを娘さまに着せたい」とのご要望への回答をご案内いたします。「最高の」ですので費用は二の次です。

オススメ、との意味ではありません。

「費用をかけてでも最高の状態にもっていってあげたい」というニーズをお持ちの方向けの作戦です。

しみ抜き→洗い張り
→完全保管+虫干し
→お仕立てで最高品質

将来的に「この長じゅばんを最高の状態で着せてあげたい」とお考えなら、費用を度外視すれば次の方法がベストです。

(1) 変色処理する

着物専門クリーニング店に依頼。着物に慣れたクリーニングショップでも良いと思います。今回のご要望からはできればしみ抜きクリーニングを自社処理しているお店がベストだと思います。

(2) 洗い張り

洗い張り専門の業者へ依頼し、反物の状態で納品してもらいましょう
→「洗い張りして反物の状態で納品して下さい」

(3) 年2回陰干ししながら注意深く保管

防カビ効果が高いとされる保存方法を継続的に続けながら、最低年2回は陰干し虫干しと汚れチェックを行います。汚れを発見したらすぐに着物専門クリーニング店にしみ抜き依頼しましょう。

(4) 再び振袖長襦袢の形にお仕立てする

成人式や着用の前年~半年前くらいの時期にお嬢さまの寸法を採寸し、早めにお仕立てに出します。もちろんここまでの期間で和裁技術の評判の良い和裁店を見つけておくのを忘れてはいけません。

(5) その時に最高とされる保管方法にて保存

あとは成人式にお召しになるだけ!おめでとうございます。素敵な記念日になる事を祈っております。

この方法なら新品同様の品質でお召しになれる事でしょう。

「私の成人式と一緒の振袖着物と振袖長襦袢を着ているのね・・・」

ご自身がお召しになった思い出とともに、記念の日がより良いものになるでしょう。

費用はざっくり5~6万円の範囲だと思います。

長期保存の方法により割安にできたり割高になったりする方法です。

安全な長期保存法については検証が行き届いているとは言えず、無料あるいは無料に近い自分でできる方法以外は情報発信していません。ご容赦ください。

お嬢さまが幼年・小中学生なら
新しい反物で作り直しも

下着である長襦袢ながじゅばんは想い出をかざるひとつのピースです。

ですが想い出を度外視すれば、生地代を含めても安くする工夫で新しい長襦袢を2万円台~4万円程度で作れます。

2019年初頭の費用イメージです。新規で作る場合、振袖長襦袢用の反物の値段次第で費用総額は大きく変わります。B級品や新古品などは安く、着物呉服店で最新のものほど高くなります。

お祝いごとの記念着のお下がり着物、中でも特にむずかしいの幼いお子様の将来を見据えたクリーニング・お手入れです。

お召しになる対象のお嬢さまが現時点で完全に成長期を終えていないなら、5割の確率でご検討の長襦袢が寸足らずになる可能性を見据える必要があります。

そう、寸法問題を避けて通れません。

着物はお召しになる方の寸法に合わせて仕立て直すのを前提にした伝統的な衣装です。この点洋服とは大きく違い、寸法を合わせやすい服でしょう。

注意が必要なのはお嬢さまがとても大きくお育ちになった時です。

寸法に合せて仕立て直す前提とはいえ、今の仕立て上がり寸法から大きくできるのは「どれだけ余り生地が残されて仕立てられているか」で決まります。

仕立てた和裁士さんや注文された方の意向で余りがほとんどない着物・長襦袢は実際にあります。

ひとつの前提として「必ず小さくて寸法直ししなければ着れなくなるはず」と仮定して、和裁の心得がある知人友人にどれだけ寸法を出せるかを確認しておくのも手ではあります。

新しく作って!とねだられる可能性が

18才で成人の時代です。

もしかすると将来、成人式に振袖着物を着る人数が現代よりも少ない割合になるかもしれません。何が起きるのか見当もつきません。

このように考えると、今すぐのしみ抜きやクリーニングがどれだけ必要かがわからなくなります。

前述の通り、じっくりゆったりと構えて「この振袖長襦袢をどうするか」を検討するのがもっとも良い方策ではないでしょうか。

親の気持ちひとつで今すぐキレイにクリーニングしたとします。

あぁ、もう安心!です。

ところが数年後、成長したお嬢さまが振袖セットを見て一言、思っても見なかった発言を!

「これ肌に直接触れる下着でしょ?
下着は新しい方がうれしいな
と言われたら ───。

しみ抜きクリーニングも費用もが丸ごとムダに。

振袖をお召しになる時まで、こう言われてしまう可能性は大きいでしょう。

長襦袢はある意味消耗品、ととらえても良いかもしれません。

実物や画像を見ていないので本当におおざっぱですが、ご相談内容から察するに長襦袢全体に黄色~薄い茶色(オレンジ)の変色がある振袖長襦袢の見た目をキレイに改善するには ───

安さを売りにする当店ですら最低でも1万円、悪くすると2万円オーバーまで考えられます。(あくまでも全体にパラパラある場合です。少なければ割安になります)

もし2万円もかかるとしたら・・・?

あと数万円かければ・・・新しく作り直す、という方法がグッと現実的になるとも思います。

振袖一式を作る時には全体にまとまったトーンで作られます。振袖長襦袢は必ず着るものですが、どちらかと言えば脇役です。

振袖をお召しになるシーンでは長襦袢の上に着る振袖着物がメインで、振袖長襦袢はどこまでも裏方の役割です。

想い出があふれるのもどちらかと言えば振袖着物だと思います。

記憶をたどれば ───いかがでしょう?振袖着物や豪華な小物類や写真とともにたくさんの想い出があふれる事だと思います。

その中に長襦袢はありましたか?

もし「そう言えばあんまり記憶にない」のなら、費用はかかるものの直接肌に触れる長襦袢は新品を作ってあげ気持ちよく着せてあげるのがベストなのかもしれません。

けっしてクリーニングを受けたくない、という主旨ではありません。(^^;

どのような状態でも着物のしみ抜きやクリーニングのご注文は喜んでお受けいたします。お気遣いなくご検討いただければと思います。

費用は最小限で後悔しない
考え方&方法

ひとまず家で洗ってみる道

お召しになるのが十数年後、となるとやはり「どんどん変色が進んで穴があくんじゃ?」と、変色の進行が心配になるのは人情です。

先ほどの寸法問題(成長による寸足らず)の考えから、多少縮んでもご自身で手洗いで洗ってカビ菌をざっと流す方法があります。

ご自身での水洗いは縮み意外にも型くずれやしわ、特に「アイロンかぁ・・・」と気になるかもしれません。

ですが前述の通り、成長によっては今の寸法でもパツパツサイズになる可能性があります。

目に見える変色汚れは置いといて、ひとまず「何とかしたい」との思いが強いのでしたら今は汚れをキレイにする、汚れを広がらせない事に注力する手がアリだと思います。

全てのカビを洗い流す事はできませんが、ご家庭での水洗いでも単に振袖に付着しているだけのカビ菌をザッと洗い流す方法としては効果があります。

当店のみず洗いコースも効果的です。意外なところでは丸洗いはカビにはまったく効果がありません。ですので丸洗いしたい場合を除いて注文不要です。

ご家庭での手洗いも当店のみず洗いコースも着物全体のカビ菌をざっと流せます。ところが部分的に変色の始まっている部分は漂白という変色を元に戻す処置が必要です。

ご自身で変色を処理するにはネットで「オキシドール 漂白」や「酸素系ワイドハイター 漂白」などで検索すればやり方が見つかりますのでチャレンジするのも良いかもしれません。

もしこの時点で将来「洗い張り」をするお考えがあるなら、お家での水洗いは全体をサクッと洗い流す処置として有効です。

変色をしみ抜きクリーニングで
安くキレイにする道

着物の汚れを安くキレイにする店

当店のポリシーは着物の汚れを安くキレイにする事、これに尽きます。

他店で3万円のお見積りだった着物の汚れを1万円程度でお召しになれるように、日々取り組んでいます。

今回ご相談のように1ミリ大の変色らしき汚れが数カ所ある長襦袢ながじゅばんの場合、当店がもっとも得意とするしみ抜きのみのご利用、または格安料金のみず洗いコースとの組み合わせる事でより良い結果をより安くお届けできる見通しです。

費用も高くついて数千円、安ければ2~3千円台で済む可能性が大です。

画像による事前無料見積もりの
活用 & 相見積あいみつもりのススメ

実際の費用を事前に把握していなければ大阪の小さなネットショップまで送るのは不安だと思います。

そこで当店では他店に先駆け、着物のしみ抜きやクリーニング品質の見通し予測と着物染み抜きクリーニングの料金をメールやLINEでお送りいただく事で、完全無料でわかりやすくお見積りをお届けしています。(ページの最上部のリンクより)

振袖長襦袢の全体像、着物の織り方がわかりやすいような生地のアップ画像、特にヒドい汚れの部分のアップ画像などをお送りいただければ、実際にご注文いただく際と比べてギャップのないお見積りをご案内できます。

もちろん当店のお見積りをとった上で他の着物専門クリーニング店にご相談・相見積あいみつもり依頼していただいて結構です。

着物の汚れをキレイにしたい時の、ベストなクリーニング結果を得るのに必要なのは相見積もりです!ぜひご活用ください。

振袖長襦袢ながじゅばん文書によるしみ抜き
クリーニングお見積り

今回のご相談では写真がなくメール本文での短い説明で以下のものでした。

十数年前に着て、桐箱にしまっておいた振袖と長襦袢を久々にあけてみましたところ、振袖は素人目には大丈夫だったのですが、長襦袢に黄色orオレンジのような小さい点のシミが数か所にできていました

どれも1ミリにもみたないようなものです。触ってみると、不思議なことにそのシミが指につきました。

(触って移るようなシミだと新しい気がしますが、十数年広げてないのです・・・ただ、たとう紙にしまったまま、箪笥から移動させたりはしました

触って指につく、というのはもしかしたら小さな虫かもしれません。その意味で再確認をオススメします。虫眼鏡などでじっくり汚れに見える部分をチェックしましょう。

仮によくある変色しみの場合、1ミリ程度の大きさが数カ所、との事ですので費用は次のようになります。

振袖長襦袢ながじゅばんの1ミリ大の変色系しみの
染み抜きクリーニングお見積り料金
作業名と
料金見積り
作業内容の目的
①変色処理
1,800~4,800円

1ヵ所400~600円として計算
処理の副作用で脱色が起きなかった場合、②染色補正は不要です。

②染色補正
1,800~4,800円

染色補正は黄色・茶色の変色処理作業の副作用で起きる可能性がある脱色時の補正作業です。費用面では必ず発生するとの前提での理解が必要です。

③みず洗いAコース
2,400~2,900円

全体のカビ成分などをザッと洗い流したい場合にご注文ください。●変色がたくさんある場合はみず洗いと組み合わせる方が費用が安く済む場合があります。

④たとう紙
100~180円

会員さまは100円/枚、会員以外の方は180円/枚で新品のたとう紙を購入できます。

会員さまで1度に着物2点以上のご注文でたとう紙無料のサービスもございます。詳しくは下記ページをご参照ください。

■納期について 着物特急仕上げサービスをのぞく納期未指定注文品の納期は、時期によりご注文確定日より7日~45日程度の見通しです。

※ご注文後、他のお客さまより着物特急仕上げサービスでのご注文がある場合はそちらを優先的に処理いたします。そのため着物特急仕上げが相次ぐ時期には当初お見積りでご案内の納品見通しは先に伸びます。予めご了承くださいませ。

※確実な納品日をご指定いただくには着物特急仕上げサービスでのご利用が必須です。

 

汚れのない振袖着物には

「現状汚れがない」との事ですので、しわも気にならないならクリーニングの必要性はほぼ感じません。

代表的な着物クリーニング技術である丸洗い(京洗い・生洗いなども)は、極論に近いですが着物をキレイにするというより、次のように言い換える方が現実に即していると考えています。

※当店独自の検証から得たもので、全てのお店の丸洗いクリーニング工法をさすものではありません。

★一般的な着物専門クリーニング業者
の立場から

丸洗い=注文して当然のクリーニング方法で
いわゆる「稼ぎ頭」

居酒屋のお通しのようなものと理解すると
わかりやすいかもしれません。

着物の立場から

えり・そで口内側などの軽い油汚れしか
落ちないけど、アイロンは気持ちいいー

消費者の立場から

着物クリーニングは丸洗いでしょ。(実際には
高確率で「汚れが残ってる!」事件発生)

丸洗いは汚れを落とす力はわずかで、汚れ落とし自体
しみ抜きや柄足しなどで行うため、当店では丸洗いを
注文するしないを選択できます

この他にも説明できるのですが、説明を重ねる事で「わかりずらい」とのお声も届きますので、お時間があれば当店ホームページをひとつの参考にしていただければと思います。

汚れもイヤなニオイもない着物へはみず洗い各コースは適しません。何かの理由があってこのままでは着れない、となって初めて検討されるのが良いクリーニング工法、それがみず洗いコースです。

他社商品:きものキーパーについて

きものキーパーについては「効果が何年間続くのか」が確認できなかったため、不用意な言及はさけたいと思います。

個人的に感じる事としては商品性能の売り「空気を遮断して様々なトラブルを回避できます」から見て、少なくとも1年は効果が続くのでは?と感じました。

料金が数千円との商品を販売するメーカーさんの信用にも関わるでしょうから、最低1年はカビや変色の進行を止めてくれると思われます。

その意味で毎年交換していけば先にご案内の振袖長襦袢ながじゅばんの変色進行を大きく防げる可能性があります。

きものキーパーについての見解は以上です。

振袖長襦袢ながじゅばんの突然の変色
問題のお見積りあとがき

安く着物をキレイにしたい!を
日本全国からご利用可能な店

この長いお見積りを最後まで目を通してくださってありがとうございます。

どこかの着物専門クリーニング店・悉皆店・着物/呉服店そして百貨店、これらのお店に問い合わせる前に、まずは気持ちの部分で落ち着いていただけたとしたら情報を公開した意義がありました。

もしお役に立てなかったとしたらお詫びいたします。

当店は大阪という地方都市にある小さなネット着物クリーニング専門ショップで、日本全国の皆さまよりご利用いただけるお店です。

遠方の方ほど往復送料が気になるところだと思いますが、着物数枚ならかなり距離のある地域でも総額で見てお近くの着物専門クリーニング店に持ち込むよりも安くキレイにできるかもしれません。

お見積り自体無料ですので、できれば詳細な料金と品質見通しをご案内できるメール・LINEでの画像による無料お見積りをご活用ください。

見積もり依頼したからと言って、利用しなければならない ───

そんな事はありません。

気に入ったら利用する、もっと良い店が見つかればそちらを利用する。

もちろんこの考え方で結構でございます。

皆さまのお役に立てる日をお待ちしたしております。

ありがとうございました。m(_ _)m

きもの医のホームページをご覧くださりありがとうございました。
m(_ _)m