私にピッタリの丸洗いはどれ？

2千円～4.2千円まで４種類

祖母が母のために誂えてくれ、今度は私が引き継いだ。
　想い出いっぱいの大切な留袖･振袖･紋付きだからある程度費用がかかっても安全にしっかり洗い上げて欲しい。
　→(1) １点洗い 丸洗い料金表

この着物は以前悉皆店 で断られた・・・洗いたいのに洗ってもらえないとは・・・。
　→(2) 手洗い丸洗い　手洗い丸洗い料金表はありません。(1) １点洗い丸洗いの600～800円増しです。機械で洗うリスクが高いお品を主に扱います。

この着物は普段着･稽古着けいこぎ･練習着･家着）だから死ぬほど安く洗いたい！
　→(3) 丸洗いまとめ割料金表

大量に着物をいただいたが何となく気持ちが悪いからひとまず洗っておきたい。とりあえず洗うだけ洗ってくれたら
　・・・1,000円くらいで何とかならない？
　→(4) ドライ洗いまとめ割料金表　洗いだけのプランでアイロンがありません。コインランドリーのようなサービスです。

なんとなく伝わりますでしょうか？

普通、どこのお店でも着物丸洗いといえば１つのプランです。

丸洗いクリーニングに複数プランがある店では例えば『汗抜き追加プラン』や『特別○▽◇洗いプラン』、『染み抜きまで込みプラン』のように丸洗いに何かしらのサービスを追加する形が一般的です。

そこで当店はいつものように考えました。「丸洗いって『丸洗いとしてしかお引き受けできないのか？』」と。

そこで研究した結果、仕上げアイロンを追加注文する形にすれば・・・

　洗いだけなら劇的に安いプランが作れる（ドライ洗いまとめ割）、
　１点洗いへのこだわりをなくして何点かまとめてドライ洗いすればここでもかなり安いプランが作れる（丸洗いまとめ割）
　という結論が出ました。そこでサービスを４分割しました。

着物の丸洗いクリーニングは
　「とりあえず洗っておきたい」
　「次いつ着るかわからないけど洗っておいた方が良いのでは？」
　「特に汚れはないけど・・・まあクリーニングしておこう」
　「この先たぶん袖を通す事はないだろうけど、せっかくだから洗うか・・・」
など理由に最適な、着物の代表的なクリーニング方法です。

きもの医からの提案
まとめ割で十分だと思います

十分なパフォーマンス+安全性

めずらしく当店からの提案を申します。
　特にこだわりがない限り、上記のような理由で着物をクリーニングしたいという際は(3)丸洗いまとめ割と(4)ドライ洗いまとめ割で目的は果たせるはずです。

ここまで読まれたて「あらそう？ならそうしようかしら」とお感じになったのでしたら、これ以降読み進めなくとも良いと思います。

「ちなみに」なお話

実際には作業前に袖の内側の物品チェックやほこりとりなどの作業が入ります。そして全ての処置が完了後に梱包してご返送しています。

上記の４工程のうち③自然乾燥は４つの丸洗いプランのいずれも同じように行う共通処置です。当店では安全性確保のため、着物の乾燥は機械内での乾燥をせず全ての着物を自然乾燥で処置しています。

ここからは当店の４つある丸洗い（３つの丸洗いと１つのドライ洗い）をどう選ぶべきか？についてご案内させていただきます。

選び方は下記からお選び下さい。このまま読み進めると全ての選択方法がご覧いただけます。

ややこしくなるので全て袷着物あわせの取り扱いとしてご案内いたします。

サービス名に『丸洗い』を含むものは全て丸洗いの基本ルールに則った工法です。

『ドライ洗い』はドライクリーニング機の中でドライ溶剤で洗うだけを意味する言葉として用いています。

ドライ洗いまとめ割はシンプルにドライ機でジャブジャブ洗うだけのプランです。『ドライクリーニング』という表現は一般的に『仕上げアイロンを含むイメージ』が定着しているため、あえて『ドライ洗い』と表現しています。

(1) 丸洗い/１点洗い、(2) 丸洗い/手洗いは「大事に洗ってもらいたい」という着物類に適します。当店の丸洗いに用いるドライ洗浄セッティングはその溶剤と共に非常に高い洗浄力を持つため、金箔きんぱくがある着物や紋を接着剤で貼り付けているタイプの紋付き着物は(2) 丸洗い/手洗いしか選択できないケースがございます。

(3) と(4) のまとめ割は「できるだけ安くて高品質の丸洗いがしたい」着物類に適し、特に(4) ドライ洗いまとめ割はアイロンを省いた処置のため他に類を見ない安さを実現しています。

表にある通り、４つの丸洗いプランはいずれも安全～超安全なプランです。

正直に申し上げて１点で洗うのも３～５点まとめて洗うのもほとんど安全性に変わりはありません。

なぜなら丸洗いクリーニング自体、商業クリーニングとして最高ランクの安全性を持ったクリーニング方法だからです。安全性だけに特化した、と言えるほど安全性に振り切っています。

ただ確率問題で考えれば洗いの最中に何かトラブルが起きた時、最悪の結果になりにくいのは超安全評価の(1) 丸洗い/１点洗いと(2) 丸洗い/手洗いと評価できます。

そのためこの２つを超安全、残る２つを安全とご案内いたしました。

詳細に言えば(1) (3) (4) のプランでは洗えない着物があります。そうした着物は(2) 丸洗い/手洗いプランで洗うのがオススメです。

国内最安プランなのに高品質

費用は(3)(4)まとめ割は日本国内最安レベルのプランです。最安なのに安全性が高く、他店での丸洗いで落ちる汚れは当然落ちます。

ポイントは他の品と一緒にドライ洗いする事とお見積り診断を別料金とした点です。

他の品と一緒にドライ洗いするという点に不安がある方はいらっしゃると思います。

ですがご安心下さい。日本国内の着物専門クリーニング店ではほぼ全てと言っていいほど「他の品と一緒にまとめて洗っている」、これは事実です。

しかも老舗の高級店と同じく溶剤管理は細心の注意を払って管理し、常にキレイな溶剤新液で洗っています。

当店ではこれまで１点洗い、つまりドライ機で洗う際は１点だけを洗う工法にこだわってきました。

この度そのこだわりは１点洗い丸洗いプランとして残す一方、他に３つの明確に異なるプランの受注を始めました。

見積もり診断、不要では？

お見積り診断とは着物丸洗い受注時、何も検品チェックしない、という意味ではありません。ほつれや破れ・キズやそでの内側の異物チェックは当然行います。

省いたのは「他に汚れはないかな～？」というチェックです。

着物丸洗いをご注文いただく際はこれまででも「汚れはないけど念の為洗っておきたい」とお声がけいただく事がよくあります。

(3) 丸洗いまとめ割と(4) ドライ洗いまとめ割はそうしたお声に対して「診断が不要なら見積もり診断を省き、その分安く洗わせていただきます」という当店の回答です。

しかもご希望の際はご希望のお品にだけ見積もり診断を注文できますので、「この着物だけはしみなどのチェックをお願いしておこう」というご利用が可能です。

いかがでしょう？

４つのプランはこのように得られる結果に変わりがありません。この表を見てガッカリされたかもしれません。ですが着物丸洗いを知る者としてはウソは書けません。

この「目的から丸洗いプランを選択する」という項目は表の通り、４つのプランがどれも同じです。洗浄力的に見て何も変わりません。厳密には(2) 丸洗い/手洗いはドライ機の中でジャブジャブ洗わないため、唯一洗浄力は劣ります。とは言え、その差を見極める目を持つ方がどれだけいらっしゃるか・・・。

着物丸洗いクリーニングの目的と提供品質はここまでご案内の通り「とりあえずクリーニングしたい」というニーズに適したものです。

着物のクリーニングにおいてそれ以上の品質を求める場合、それは染み抜きや柄足し・部分染め・和裁お直しなどを組み合わせた方法で解決します。

逆に言えばこの表を見れば当店が冒頭で(3) 丸洗いまとめ割と(4) ドライ洗いまとめ割で「着物丸洗い洗浄品質で提供できる品質として『十分なパフォーマンスを得られます』」、と結論づけました。

その理由がおわかりになるのではないでしょうか。

費用対効果＝コスパから考える時、(3) 丸洗いまとめ割が異常にクローズアップされます。

というのも表の通り実際には得られる品質に大きな差はなく、その割には(1) (2) と(3) (4) では費用が別次元です。

一般的な着物専門クリーニングのほぼ全てのお店で採用している「まとめてドライ洗いを行う」のと同じ内容が(3) 丸洗いまとめ割、その工程からドライ洗いだけを行う処置が(4) ドライ洗いまとめ割です。

当店が新たに提供を始めるこれら(3) 丸洗いまとめ割と(4) ドライ洗いまとめ割で「よろしいのでは？」とオススメするのは、実はこの「得られる品質に差がない」との要素が最大の理由なのです。

表をご覧いただければ特に説明の必要がないのでは？とすら感じます。

冒頭でご案内の通り着物丸洗い・ドライ洗いは非常に高い安全性があります。仮に数値でご案内するなら ───

１位：100点→(2) 丸洗い/手洗い
２位：  98点→(1) 丸洗い/１点洗い
２位：  96点→(3) 丸洗いまとめ割と(4) ドライ洗いまとめ割が同率
───こんなイメージです。

当店が(3) 丸洗いまとめ割と(4) ドライ洗いまとめ割をオススメする理由はこれが本質と言えます。

「いやいや、100点と96点は4点も違うじゃん！
　それを一緒の品質って言うのは商業クリーニングとしておかしくない？？」

 ───それはごもっともな意見です。ですがこの数値はざっくり説明するためにあえて「４点程度の差をつけた例」です。

皆さま日頃の買い物で食品スーパーに並んでいる品を見比べて「これが私が見つけた『今日最高の鮮度とうまみがある○○だ』」と判断して買い物に力を注いでいると思います。

ですが・・・迷った方の品と選んだ品の品質や旨味の差なんか、おわかりにならないでしょう？そんな・・・数％の違いは日常生活的に言えば「なんの問題もない数値です」。

朝起きて顔を洗い歯を磨き家族の朝食の準備を始めます。例えば４人分の朝食を作ったとして、見た目に明らかな優劣があれば「おいしい」か「おいしくない」か判断できるでしょう。

でも見た目が一緒だったら？

同じように２分トースターで焼いた食パンの優劣がつけられるでしょうか？ 丸洗いやドライ洗いの数％の差はこれ以上に判定できない領域です。　そもそも・・・30％差があったとしても、検証のためにチェックする専門家の目を持たなければなにもわからないレベルと言えます。

４プランとも非常に高い次元の安全性があり、その上洗浄品質に大きな差がなく、費用だけに大きな落差があるのです。

皆さんが当きもの医の店主になったつもりで考えてみて下さい。

このページでご案内した内容や表が全て真実だと知っているとします。その上で大切なお客様からご相談を受けます。

今後お店のファンになってくださったり継続的にご利用をいただけたり・・・口コミでお客様に「良い店だ」「良心的だ」と広めてくださる可能性がある方からの初めてのご相談 ───。

４プランのうち、どれをオススメになりますか？

実は(1) 丸洗い/１点洗いも(2) 丸洗い/手洗いも超が３つ４つ付くクラスの格安プランです。

でも・・・得られる品質に差がない割に費用は倍ほど違う４つのプラン・・・。

しかもご相談内容が「とりえあず洗っておこうと考えているのが何枚かありまして」です。

「大量のいただきものがあり、全部をちゃんと洗うのは天文学的な費用がかかるのでしっかり洗いたいというほどでもないのですが」です。

「友人から借りて返す前にきちんとしたクリーニングはお礼でしてあげたいのですが」です。

さあどのプランをオススメになりますか？

 ───今皆さまが思い当たったプラン、それが当店からの提案です。

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