八掛はっかけが違う!

ネットで八掛を買うリスク

ネットでモニターごしに見た色を気に入って買ったら色が違ってた事件は確実に起こります。

ですのでこの表地にこの八掛の色でウフフ♪とお考えの際はお店で直接見て買うのが安全です。

確かにお店の価格はネット価格よりも数千円以上割高ですが、八掛を交換した着物を着るたびに
「あぁ、店に買いに出かけておけばよかった」
と後悔するのは残念すぎます。

よくある色味違いのケース

薄鼠うすねず色と思ったら薄青・薄紺だった
●薄茶色と思ったら薄オレンジ・薄赤茶だった(いわゆる派手め)
うぐいす色だと思ったら深緑だった
などなど。

こう読むと「なんだ、大したことないじゃないか」と感じるかもしれません。

ですがこだわりが強い方だとすごく腹立たしいことでもあります。

こだわりが強い方

とは言え数千円の差額はどなたにとっても大きいです。パティシエさまが一生懸命考案して美味しく作ったケーキがいくつも買える額です。

帯締めや足袋たびがいくつか買えるかもしれません。伊達締だてじめが買えるかも・・・な額です。

色目に対しこだわりが強い方はやはりお店で直接見た八掛購入をオススメします。

ただし ───こだわりが強くない方は・・・。

パッと見で色合いが合ってればOK

ネット購入でも問題なさそうな方のイメージはこんな感じです。

「グレーだったはずが薄青や薄緑でもあまり気にしないのよオホホ」

いわゆるおおらかな方、今の若い方がするような「派手な色合いに比べたらなんてことないわよ」と言い切れる方はネット購入品でもよいかもしれません。

このページではこだわりが強いかどうか、という案内をしているものの結局はご自身がオッケーならオッケーですし、ダメだと思ったらダメなのです。

八掛はっかけ選択はご自身で

当店取り扱いの八掛もネット通販の一種と言えます。

つまりこだわりが強い方はご自身でお買い求めになった八掛を一緒にご送付いただいて処置を進めるか ───

こだわりがあまりない方は色味違いが「必ずある」と考え、色見本から品を選択いただく ───

いずれの場合もご本人でお決めいただきます。

ここまでご案内の色味違いがあることから、当店では八掛の色選択ご協力を行っておりません。なにとぞご了承くださるようお願いいたします。

補足)購入直後は多少思った色でなくても「元の派手な八掛に比べるとマシだわ」と感じていたとしても、何年か経ち久しぶりに広げてみたらその時になってガッカリ ───こんなケースもあり得ます。こうした悲しい事件を見据えてご自身の性格にあったお手入れをお進めくださいませ。

当店へご相談の際はムズかしくお考えにならず、ご自身が希望する内容を下記のような普通の言葉でお伝えください。

着物のクリーニングの勉強をする必要はありません。

  • ○年○月○日までに戻してほしい
  • ○円までが希望
  • ○円を超えると出せない
  • 特定部分の見える汚れが気になる
  • えりの汚れが気になる
  • しわが気になる
  • アンティーク・中古着物でそでを通すのが気持ち悪い
  • 着物で一般的なクリーニングができれば良い
  • ニオイがキツくて着れない
  • たくさん汗をかいたから気になる
  • 丈を○○cm出したい、詰めたい
  • 幅を○○cm出したい、詰めたい
  • 反物を着物に仕立てたい
  • 水で洗いたい

「丸洗いをお願いしようと思うんですが・・・」とのご相談をよくいただきます。

しかし経験上、着物クリーニングで一般的な丸洗い(京洗い・生洗い・『屋号』洗い)の本当の中身を理解している消費者は多くない、と痛感しています。

それは着物販売店スタッフや着付け/お花/お茶/日本舞踊などの習い事の先生方やスタッフの方も同じです。

実はえりの筋状汚れなどごく一部を除き、正絹着物の見える汚れは手作業である格安汚れ落としえり拭き/えり洗い等部分洗い染みしみ抜き変色処理格安柄足しなどでの処置が必要です。

また仕上げアイロンだけのご利用も可能です。

丸洗いはえりやそで口以外の見える汚れをキレイにするのにあまり効果的だとは言えません。そのため当店では丸洗いセットを必須とせず、気になる汚れだけをキレイにしてとのご要望を広く承っています。

『本当に丸洗いで良いのですか?』と逆に質問すると、後に上記例のような本音を伺う事ができます。

上記例のような直接的な希望を伺う事で、ご相談者様にとって『迷う要素の少ないお見積り』が可能となります。

ぜひ上記例のような普通の言葉でご希望をお寄せいただき、余計な処置を含まない適切なお見積りをお受取り下さい。


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