しぼりの染み抜きしみぬき/変色直し
問題点

(1) 絞りの色が脱色する
(2) 凸凹が平たくなる 

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絞りしぼりとは

絞りは独特な凹凸を作り出す染め方で作られ、その成り立ちから(1) 水や洗剤を用いると色が落ちやすいと知られています。

ほぼ色落ちしない品も無いわけではないものの、しみや変色の解決を考える場合は「色落ちする」と考えるべきだ、というのが当店の立場です。

絞りの問題点の大きなものはこれ以外、(2) 水を用いると凸凹がなくなる点があげられます。

「つい先日袖を通した時にできた汚れなの」という程度の汚れなら脱色・凸凹がなくなる事はあまり考えなくても良いかもしれません。

ところが汚れも時が過ぎて「しみ」になってしまうと洗剤を用いなくては落ちなくなるケースがあります。

また汚れがしみになり、さらに時を経て変色まで進むとこれらのリスクが現実的なものになります。

変色を解決できるのは漂白剤だけです。

クリーニングの技術では数種類の漂白剤を用いますが、当店では主に安全性の高いセッティングの漂白剤や過酸化水素という薬剤を主に使い、解決を図っています。

漂白剤は水に溶かせて、水ですすがなければならないもので、熱も加えるケースが多いです。

厳密には変色は生地が黄色や茶色に染まっている状態に近いため、汚れと違い洗剤で落とす、という事ができません。

変色まで進んでしまうと漂白剤で変色を消していく方法しかないのです。そして漂白剤を効果的に用いるのには多少熱も加えます。柄足しという方法で変色を隠す場合もありますものの、変色の程度問題で大きすぎる変色には用いれないなど制約があります。

絞りの凹凸はこの水と熱に弱く、凹凸がなくなる現象が本当に少なくありません。

見たところ小さな部分だけの変色ですので、例えば手のひら大の大きさの変色を消して凹凸がなくなり「のっぺり平たくなる」のに比べると目立ちにくいです。

ただし凹凸がなくなると光の反射が他の部分と変わるため、影になったりそこだけ明るくなって違和感があってふと目を止める事は考えられます。

絞りの変色解決時にはこれらのリスクをご承知いただいた上でご依頼いただく必要があります。

この点あらかじめご了承くださいませ。

きもの医のホームページをご覧くださりありがとうございました。
m(_ _)m