正絹着物部分染め/染色補正
クリーニング料金表

脱色した部分を現状より改善

当店の部分染め/染色補正の目的は安く脱色・色ハゲを解決する事です。安価に処置するための工法で、完全品質を目指しておりません。
完全品質を目指さない、とは言うものの、結果的に完全品質になる場合もございます。あるいは当店基準品質最低点での提供も。部分染めは仕上がり品質の振り幅の大きい処置です。この点あらかじめご了承くださいませ。

ある程度費用をかけてでも完全品質を希望される方は『完全品質を提供します』とうたう、同業他社様のご利用がベストです。

きもの医の着物クリーニング提供品質基準

部分染め/染色補正料金表

表示価格はすべて税込みです。

脱色の大きさ 軽い脱色 キツい脱色
2mm程度

400~

800~
5mm程度 600~ 1,000~
1cm程度 800~ 1,400~
1.5cm程度 1,000~ 1,800~
2cm程度 1,200~ 2,200~
それ以上の大きさ 要見積もり
費用の見方

部分染め/染色補正は以下の内容により費用が変動します。

  • 着物の年齢(生産時期)
  • 生地への染料浸透性  
脱色/色飛びは処置までの時期が早いほど、範囲が小さければ小さいほど、地色に近い色合いが残っているほど費用は安く済みます。逆にほぼ白に近いくらいキツく染料が抜けている、1ヵ所が大きい際は費用が割高になります。
年2回の陰干し&汚れチェックは早期発見ツールとして非常に優秀で着物お手入れ費用を抑えるのにとても役立ちます。

※漂白は生地の染料のうち青色や赤色を奪う色ハゲを起こす可能性の高い処理です。この場合、ご要望次第で染色補正などで目立たなくする事が可能です。

日焼け/カビ/えり拭きが原因で
起こる脱色/色ハゲ補正

染料の処置は高く難しい→解決
完全を目指さず時短化→安くキレイを実現

染色技術を用いたクリーニング処置は、着物クリーニングの中でも高価である事は業界内では当然の事として知られています。

おいそれと手が出せない難易度の高い技術として認識もされており、染料を用いた部分染めなどの処置が必要と想定できる着物クリーニングのご相談を断るケースも散見できます。

当店では『着物の汚れを安く解決できる』根拠として、しみ抜き溶剤の選定や新しい技術の採用をあげて説明しております。

着物の汚れを解決する工法のしみ抜きや柄足しでは頭を使って新しいアイデアや工夫した事で安く解決する工法が実現できました。ところが染色技術は普遍的なもので、工夫の余地がありません。

つまり安くする余地がほとんどないのです。

誤解を恐れずに言えば着物の汚れの解決方法のうち、染料を用いた部分染め/染色補正処置とそれ以外のしみ抜き・柄足し系の処置は難易度や処置時間が大きく違います。

汚れ・変色・脱色を解決する手段としてはひとくくりにできるものの、技術的に次元が違うのです。

安く変色問題解決するため最優先しているのはご利用しやすい料金帯で、安くするためにどうするか ───というところからサービスを構築しています。

そこで当店ではこの完全品質の実現が難しい部分染め/染色補正を事前準備の簡略化・マニュアル化で作業時間を大きく時短化し、さらに『提供品質自体もカンペキである必要がないのでは?』との考え方を採用し、その分安さを実現しました。

ざっくり『今のままよりは十分マシ』、変色時の漂白剤の副効能による脱色時の補正も『変色があったままより十分マシ』な品質の提供を心がけています。

冒頭でご案内の通り部分染めの提供品質は費用とのバランスでコストパフォーマンスが高いと言えます。ただしそもそもカンペキな品質を提供するための構造になっていないため、『最高品質ありき』で『しっかりした料金』をいただくサービスではないものとなっています。

逆にほどほどの金額でまあまあキレイなら私には(この着物なら)十分、と考えられる際は、非常に魅力的なサービスとなっていると自負しています。

安さ・コスパにこだわった当店ではございますが、カンペキ品質の提供が可能な場合もございます。
 カンペキを目指して1ヵ所で万円単位のクリーニング料金をかけたい際は費用について詳細をお申し入れ下さい。

少なくとも現状より目立たなく

このページをご覧の方は黄ばみ・茶色じみなど変色トラブルをご相談され、お見積りを経てお越しの方が多いと思います。
 また着物に脱色している部分を発見された方も。

少なくとも今のままより改善できれば、そのための費用が数千円~1万円程度なら、満足できる事が多いのではありませんか?

 

当店では部分染め/染色補正処置を行う際、『人の目の見え方の特性』を前提にし『人の目の特性を利用した』品質提供を心がけています。
 品質についての大前提で非常に重要なポイントですので、少し極端ですがわかりやすくご説明します。

人の目は何かを見る時『しっかりと見えている』のは、ほんの数ミリ~数センチです。何かを見ている時、人の目はその特性により視点の周りの少し広めの範囲を含め『ざっくりと見ている』のです。

試しに初めて目にする文を見てみましょう。
例えば→せるために必要な心のコントロール法とは?』

いかがでしょう? 一文字ずつしっかりと目で追い、文章を理解したのではありませんか? 高性能な目を持つごく少数を除き、この見方が普通です。
 これが人の目の特性です

『しっかり見よう』とする時はこのように1点ずつ少しずつ見て全体を理解します。ですがどうでしょう? ●←この●を見て、上の文字や下の文字が読めますでしょうか? 

●をしっかり見ている方には上下の文字は一部しかわからないはずです。人の目はこのように、しっかり見ようとすればするほど焦点が小さくなり、小さい範囲しか見えなくなります。

逆に広範囲を見る時の特性はどうでしょう? 広い範囲を見る時は『ざっくり見ている』のが人の目の特性です。

『ざっくり見る』時、例えば電子レンジを見る時などよほど気になるホコリや汚れがすぐ目に飛び込んでこまなければ『単に電子レンジを見た』だけで、違和感を感じません。

ですが『掃除しよう』と目的を持って電子レンジを見るとあらフシギ! ホコリや汚れや指紋が目に入ってきます。

この特性を利用すると、着物クリーニングにどこまでカンペキ品質が求められるのかがわからなくなります。人の目ですぐに見抜けられないほどの品質を提供する必要があるのか、と。

部分染めは曖昧あいまい品質で良い?

人はざっくりとしか見ない

部分染めと料理

変色しみ抜きを含めた着物の汚れ解決処置である『しみ抜き』は、高みを目指せば目指すほど本当に料理の世界に似ているとよく表現しています。ポイントは『あいまいさ』です。
高度な料理を扱う本格的な料理人の方には「料理とクリーニングを一緒にすな!」とご気分を害される方もいらっしゃるかもしれません。あくまで消費者による評価、という点が似ているとの主旨です。

しみ抜き後の補正処置や日焼けなどで退色した部分へ染料を用いて部分染め/染色補正を行う品質は非常に説明が難しいと感じています。

は味覚で表現するとわかりやすさが向上すると考えご案内している次第です。

当店独自調べでの結論は部分的な色飛び・脱色・退色部分へ染め付けを行う処置は、よ~く見ればどこかに違和感を感じる、と定義づけています。

要はじっくり調べると「はは~ん、この部分は何かしらクリーニング処置したんだな」とわかりやすいのです。

実際に

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m(_ _)m