着物洗いとみず洗いの違い

「着物みず洗い」は当店オリジナルサービスで他店での提供はありません。

汗やニオイを落としたい際は着物みず洗いが、汗汚れやニオイを落とす必要がない際は丸洗いが適します。

2つの違いをもっともシンプルでわかりやすく表現しました。これで必要な回答を得られた方はこのページを読み込まなくても問題なしです。正確には汗・ニオイを最もキレイに洗い流すのは洗い張り(+お仕立て直しです。当店の洗い張りは単着物で3.1万円~、袷着物で3.2万円~と費用はかかるもののクリーニングとしては最高品質です。分類上、洗い張りは当店のみず洗いと同じく水を用いたクリーニング法です。

洗いはあぶら洗い
みず洗いは洗い

当店へご相談の際はムズかしくお考えにならず、ご自身が希望する内容を下記のような普通の言葉でお伝えください。

着物のクリーニングの勉強をする必要はありません。

  • ○年○月○日までに戻してほしい
  • ○円までが希望
  • ○円を超えると出せない
  • 特定部分の見える汚れが気になる
  • えりの汚れが気になる
  • しわが気になる
  • アンティーク・中古着物でそでを通すのが気持ち悪い
  • 着物で一般的なクリーニングができれば良い
  • ニオイがキツくて着れない
  • たくさん汗をかいたから気になる
  • 丈を○○cm出したい、詰めたい
  • 幅を○○cm出したい、詰めたい
  • 反物を着物に仕立てたい
  • 水で洗いたい

「丸洗いをお願いしようと思うんですが・・・」とのご相談をよくいただきます。

しかし経験上、着物クリーニングで一般的な丸洗い(京洗い・生洗い・『屋号』洗い)の本当の中身を理解している消費者は多くない、と痛感しています。

それは着物販売店スタッフや着付け/お花/お茶/日本舞踊などの習い事の先生方やスタッフの方も同じです。

実はえりの筋状汚れなどごく一部を除き、正絹着物の見える汚れは手作業である格安汚れ落としえり拭き/えり洗い等部分洗い染みしみ抜き変色処理格安柄足しなどでの処置が必要です。

また仕上げアイロンだけのご利用も可能です。

丸洗いはえりやそで口以外の見える汚れをキレイにするのにあまり効果的だとは言えません。そのため当店では丸洗いセットを必須とせず、気になる汚れだけをキレイにしてとのご要望を広く承っています。

『本当に丸洗いで良いのですか?』と逆に質問すると、後に上記例のような本音を伺う事ができます。

上記例のような直接的な希望を伺う事で、ご相談者様にとって『迷う要素の少ないお見積り』が可能となります。

ぜひ上記例のような普通の言葉でご希望をお寄せいただき、余計な処置を含まない適切なお見積りをお受取り下さい。


着物の丸洗いと当店のみず洗いは全体を洗い、アイロンで仕上げるという部分は同じです。ただし丸洗いはベンジンや灯油に近い油で洗い、みず洗いは水で洗うという点が違います。というのは専用のドライ溶剤です。ドライ溶剤で洗います。丸洗いはドライクリーニングがベースです。ドライクリーニングといえば品質にこだわる洋服のクリーニング店様では水を含んだ溶剤で洗う店もあります。ただし当店が知る限り当店を含め「着物専門店では水を一切用いません」。なぜなら正絹生地の色落ち・縮み事故が激増してしまうからです。

油と水ではそれぞれ特徴が違い、当然クリーニングの目的そのものも違います。得られる結果・品質もまるで異なります。

当店独自の『着物みず洗い』は極端に言えば、1年を通じ数回以上お召しにならない品には選択肢として検討なさらないのがもっとも簡単な判断です。

なぜなら『ほとんどそでを通さない着物』への着物みず洗いクリーニングは過剰かもしれないクリーニング工法だからです。

たまたま引出しを開け、他の衣類を取り出そうと着物に触ってしまったからクリーニングに出そうか? ←これは無意味なクリーニング動機だと感じませんか?

ほとんどそでを通さない着物への着物みず洗いはこの例くらいムダであり、リスクだけが高いクリーニングと言えます。

このページのタイトルである『着物の丸洗いとみず洗いを比較しよう』とするのは『目的と提供品質』があまりにも異なるため、本来とてもムズかしいものです。・・・ただとても質問が多いのも事実で、なんとかわかりやすくご説明させていただきます。

『丸洗い』はつい最近お召しになった着物のごく一部、掛衿にできた筋状のうっすら汚れ、くすみ汚れ 正確には皮脂・ファンデーション汚れ袖口内側の手首・二の腕とコスれる事でできる皮脂汚れなどをキレイにするのが目的です。

丸洗いは汗やニオイ成分は一切落とせません。また身頃やそでなど掛衿袖口内側以外にできた汚れの多くも落とせません。

ではなぜ着物丸洗いが着物クリーニングの定番となっているのでしょう? それはクリーニングに出してほとんどトラブル無く納品してもらえるクリーニング方法だからと言えます。

消費者の皆さまにとって普段意識していないかもしれない安全性は『言うまでもなく当然提供されるべき品質』ではないでしょうか。汚れ落ちはともかく、あれこれリスクの説明を受けなくとも気軽に注文できるためここまで普及したのだとも言えます。

当店の着物みず洗いは特に多くの着物泥沼子さまから検討いただいているクリーニングメニューです。着物をよくお召しになるからこその、大きな選択肢のひとつとなっている ───そのように受け止めています。

着物みず洗いは格安料金で汗やニオイの除去・低減に特化したクリーニングです。目的は汗・ニオイ成分の除去です。変色を解決する変色黄変直しの『節約』にも大きな役割を果たします。

【すさまじく】極端なほど手順を省いたもので、汗やニオイが気にならない着物へは『単にリスクの高いクリーニング』とも言えます。

リスクだけを見れば『安全性に特化し、洗浄力をほとんど持たせていない丸洗い』と比較するのはまったく適切とは言えません。

着物の丸洗いは安全性が最高に優れたクリーニング工法です。 ───と言うか、『安全性だけに振り切ったクリーニング』とも言い換えられます。

他のページでもさんざん正直に表明している通り、一般的な着物丸洗い(京洗い、○屋号○洗いなど)は着物の汚れトラブルを解決するクリーニングという位置づけではないというのが当店の考えです。

消費者の立場で考えればこれは正に事実です。

深堀りした説明で申し上げれば、丸洗いでは《洗い張り》や《着物みず洗い》の洗浄品質は『まったく』得られません。

ですが丸洗いは洗い張り・みず洗いに比べると非常に安価で済む上、とても優れた安全性が魅力です。

このページでは丸洗いとみず洗いのそれぞれの特徴とメリット・デメリットをご案内いたします。

丸洗い・みず洗い各コース
メリットから比較するリスト

洗浄方法 クリーニング名 特徴とメリット
ドライクリーニング 丸洗い 最も高い安全性、比較的安価で付着したばかりの皮脂・ファンデーションはよく落ちる
水洗い みず洗い 数千円という安さで汗・ニオイを効果的に落とせるたったひとつのクリーニングコース

丸洗い・みず洗い各コース
の面から比較するリスト

洗浄方法 クリーニング名 デメリット
ドライ クリーニング 丸洗い 着物クリーニングの基本として有名ながら、洗浄力はほとんどない 掛衿かけえりの筋状汚れ・袖口裏のこすれ汚れ・静電気でまとわりついたほこりなどを落とすクリーニングと割り切るのがベスト。仕上げアイロン付き
水洗い みず洗い 身丈(★★★特にすそ八掛はっかけ)が縮むリスクがあり、色にじみトラブルの可能性もある

丸洗い=安全性重視
みず洗い=汗・ニオイ

丸洗い、みず洗いは
一長一短が

※当店では数千円で気軽に利用できる格安着物みず洗いクリーニングを提供しております。

そのため洗い・洗いとの表記では同じ洗い方だと誤解を受ける事がよくありました。

ハッキリと区別するためそれぞれ丸洗いみず洗いと表記しています。

丸洗いには洗浄力の弱さと低いコスパ、みず洗いにはリスクが高すぎるとの一長一短があります。

どのようなクリーニングが適切でしょう?
費用を抑えるなら大きな方向性は「汚れが少ない着物には個別の部分洗いしみ抜き柄足し」などの部分処置が最適です。気になる汚れ・しみ・変色がキレイになればコスパ抜群で高い満足につながります。

このページにお越しになった方の中には「この着物には丸洗いとみず洗い、どちらがいいんだろう?」と悩んでいる方も多いと思います。

当店は丸洗いやみず洗いなどの着物全体をクリーニングする処置は必須ではありません。必要なクリーニングメニューのみをピックアップしてご利用いただけます。

気になる汚れがあれば、「気になる汚れだけをキレイにしたい」とお声がけいただければ幸いです。

みず洗いでしか解決
できない時に、みず洗い

みず洗いは「洗い張りするしか方法がありませんねぇ」と判断されてしまった着物を、洗い張り料金より6~8割もお安く水洗いしたい時に初めて検討いただくのが良い考え方だとご理解ください。

洗い張りは数万円コースですが、当店みず洗いは数千円コースです。ほとんどの着物が1万円でお釣りが出ます。

コミコミプランという送料込みパッケージ化したためポッキリ表示価格で済む、格安の水洗いコースが着物みず洗いです。裏地のない淡い色の綸子りんずのや大島などを含む紬着物なら5,900円で洗えます。

1枚仕立ての単・薄もの長襦袢ながじゅばんならなんと、4,900円で水で洗って仕上げアイロンでスッキリ仕上がってお手元に戻せる品がほとんどです。一部の縮緬ちりめんなど伸縮性が高い生地は6,300円となります。

正絹着物・長襦袢ながじゅばんなどを水で洗う事の意味をざっと説明します。(わかりやすくするため少々極端です)

・朝食の味噌汁、北海道産の絶滅を危惧される高級こんぶでダシをとるような

・家族4人の帰省に2列シートの高級夜行バスを貸し切りにするような

・週2回の食材買い出しに高級ミニバン・アルファードをレンタカーするような

・食器を洗うのに高級ペットボトルの水をジャバジャバ使用するような

・近くの食品スーパーに行くために美容室で3万円のヘアセット・ケア・・・

これらの例はよほどお金をムダに使いたい方を除けば、普通はありえない例ばかり ───。

そうです。
正絹着物を水で洗う格安着物みず洗いクリーニングは「水で洗わねばならない理由がない」着物には、ムダにリスクの高くオーバースペック、過剰なクリーニングに相当するのです。

正絹着物にちょっとだけど気になる汚れがあるから、

大切な思い出の品に変色があったから ───。

単にそれだけの理由では正絹着物のみず洗いはハッキリ申し上げて、メリットよりデメリットが上回る、後悔につながりやすい着物クリーニングです。

「それじゃあ丸洗いがベストなの?」
 ・・・それがそうとも言い切れないのがややこしいところなのです。

丸洗いのメリットは大きく2つ、アイロンがけとかけえりの筋状汚れ・そで口内側の皮脂汚れ落としです。
これはお客さまの立場に立って考えた場合の結論です。

ですが皆さま、アイロンがけとかけえりの汚れだけキレイにして数千円って、正直高いと思いませんか?

スチームがたくさん出るタイプのスチームアイロンをお持ちの方なら、着物の気になるしわの7割8割はご自身で処置できます。ゆっくり時間さえかければシワ問題は結構解決できるのです。

では先日お召しになった時にできたかけえりの筋状にできた皮脂・ファンデーション汚れはいかがでしょう?

これもベンジン等を用いればご自身で解決できるものが多数を占めます。実際、ベンジン・エリモト・リグロインなどでご自身でえりを拭き洗いしている方は多いのではないでしょうか。

・・・となれば、丸洗いの必要性がどこまであるのかは着物専門クリーニング店の立場として言葉がつまってしまいます。

丸洗いを希望する着物へは丸洗いはベストですが、丸洗いが不要なら個別の汚れ処置のみの方が費用は安く収まります。

このあたりの情報は当店ホームページでも詳しく説明しているページがありますので、興味のある方はそちらをご覧ください。

丸洗いは軽い油性汚れ
最近の油性汚れの除去に
みず洗いはイヤなニオイとり
全体の汗を除去したい時に

正絹着物を水で洗いたい、とのニーズは本当に日々たくさん届きます。

ですが当店に「みず洗いを」と依頼があった着物の多くは、「みず洗いは不要」と判断できるキレイな着物です。いわゆるみず洗いが適切ではないクリーニングの場合が多いのです。

このページでは「ぼんやりと」着物を水で洗ったら気持ちいいだろうな・・・とお考えの皆さまに向けたものです。

着物クリーニングの目的が適合しなければ正絹着物のみず洗いは「(かかった費用が)後悔という名の地獄」に、本当に直結します! みず洗いで起こるトラブルのうち、すそ八掛はっかけ縮みが大きい場合、+7千円弱かけてたるみを解消する処置を入れなければ着れない状態のままになってしまいます。

「みず洗いしなければ着るに着れない着物」は当店での定義では次の品です。

●近くの方に迷惑なニオイを発する品
●汗まみれでクタクタになった品など

これらに該当しない限り、みず洗いは多くの着物にとって過剰なクリーニングです───

サービス提供者が言うのは何ですが、正直にリスクとデメリットを強くお知らせしなければならない、利用にあたっては十分な検討が必要なクリーニングメニューなのです。

着物に不慣れな皆さまならこれまで見聞きした”では洗い張りがオススメなの?”と考えがちだと思いますが、全然そんな事はありません。

皆さま。例えばスーツの一部分に汚れがあったとして、いちいち5万円もかけてクリーニングして・・・(^^; ・・・る訳ないですよね?

思い起こしましょう。オキニのスーツやワンピースを数千円以上もかけてクリーニングやしみ抜きに出したことがどれだけあったでしょう ───?

お住まい・お勤めの街のクリーニング店にスーツ・ワンピースをクリーニングに出せばほとんどドライクリーニングとして千円~2千円弱で納品されているはずです。そして適切なしみ抜きを適切な料金で行う店はまだまだ少数派であるのが現実です。

仮に汚れがあったとしても、なんとか工夫して乗り切っているのではありませんか?

安全ピン、ブローチ、マフラーやスカーフ、着方、魅せ方・・・。

これらは無料です!タダです!費用はかかりません!しかも、楽しかったはず!着物だからと言ってやみくもにお金をかけてクリーニングしたいというのは ───

ネットや呉服店で見聞きする【本当かどうかわからない系の】情報によって惑わされているだけかもしれません。

力説です!

着物に汚れがあってもお召しになる方が「これくらいは平気っ!」と割り切ってしまえば、クリーニングに出す必要はまったくありません!

着物をクリーニングして、汚れをキレイにしてご飯を食べている専門業者が言うのです。

・・・ぜひ興味を持って読み進めていただければと思います。

ニオイ・汗汚れにはみず洗い
丸洗いはそもそも不要?

「へっ?」と、おどろかれるかもしれません。

タイトル通りのご案内に徹すれば、不快なニオイや目立つ汚れがない着物へは、丸洗いもみず洗いもまったく不要かも・・・と考えても、あながち間違いではないのかもしれません。

この章は着物クリーニングのと言えばコレ、と誰もが考える丸洗いと、当店独自開発の格安着物みず洗いのなんたるかをお伝えし、皆さまが判断しやすくするのが目的です。

そのため少々長ったらしい說明となってしまっています。(^^;

これは世界で唯一、着物の商業クリーニングとして正絹着物のみず洗いを5,900円より提供している当店ならではの、悩ましい問題が原因です。
丸洗いもみず洗いも、どちらもオススメなのですが・・・。
※「京洗い」「○○洗い」は各店の丸洗いのブランド名で、当店の独自調査結果によれば処理法は丸洗いと同じです。

着物みず洗いクリーニングが
もし無かったら

1万円以下の正絹着物みず洗いを提供しているのは世界で唯一、当店だけです。

ですので他店様なら着物クリーニングの検討はとてもシンプルで簡単になります。着物クリーニング(丸洗い・汗抜きなど)に出すか、出さないか、どちらかを選択すれば良いだけです。

ところが当店には中心価格が6,000円台の「シルクの着物を超格安料金でみず洗い」するという、これまでどの店でも実現できなかった強力洗浄力を持った着物みず洗いコースがあります。

そのため丸洗い・みず洗いのそれぞれの特徴と長所・短所をご存じない方には「洗浄力が高くて料金が安く済むのならみず洗いだわ」と判断されがちです。

しかし格安着物みず洗いという格安コースには、正絹の水洗いで起こる既知のリスクが少ないながらもあります。

ですのでお急ぎの方はこの章をザッと読み進めていただき、着物クリーニングに際し判断の参考にしてくださればと思います。

丸洗い?みず洗い?
迷った時は

他店より選択肢が多く
着物クリーニングに迷う?

世間一般では正絹着物のお手入れ・クリーニングは次のように知られています。

一般的な着物専門クリーニング店
の着物クリーニングメニュー
  • 水洗い=洗い張り(数万円~)
    ※一部を除き、洗い張り専門店に作業委託
  • クリーニング=丸洗い
    ※丸洗い=京洗い・生洗い・いけ洗いなど
  • 汗汚れ処理=(部分的な)汗抜き
  • 部分的な見える汚れ=しみ抜き、柄足し

ところが当店は1千円でお釣りが返ってくる額で正絹着物を水洗いできる、格安着物みず洗いがあります。

他にも異業種参入組として業界人としてではなく、フラットな消費者目線で独自のサービスメニューを数々開発・提供しております。

それが他の着物専門クリーニング店に比べ「逆に着物のクリーニングに迷う」結果になってしまっているようです。どのクリーニング・お手入れ方法で洗いに出したらいいのか、と。

そこで比較しやすいように表にしてみました。

一般的な着物クリーニング店と
きもの医の着物クリーニング
メニューの違い

※青字クリックでサービスページに行けます。

ご希望 一般的な
お店
当きもの医
水で洗ってほしい  洗い張り
※一部を除き、作業は専門店に外注
格安着物
みず洗い

※自社処理
※洗い張りの
お取り扱い無し
普通のクリーニングがしたい 丸洗い
着物クリーニング・ルール定義に従って行う丸(まる)洗い、京洗い、生洗いは全て同じ作業内容です。
汗汚れを落としたい 汗抜き
汗抜きは水を使って着物の一部を部分的に処置する、しみ抜きに近い処理内容です。
汗抜きまたは
格安着物
みず洗い
部分的な汚れをキレイにしたい しみ抜き
柄足し
+ 丸洗い
格安汚れ
落とし

しみ抜き
柄足し
格安柄足し
えり洗い
含む
部分洗い
着物の状態は気になるけど時間がない  陰干し代行 陰干し虫干し代行サービス
汚れチェックも有料で承ります。

まず「お店に相談」が
ひとつの解決方法

いかがでしょう?

特に着物に不慣れな着物初心者の皆さまにとっては見聞きしたことのない言葉が並んでいて、「・・・わからなすぎる」と引いてる方がいらっしゃるかもしれません。

ここまでご案内していて言うのもナンですが・・・。

この表を見て「意味不明!」とお感じの方はてっとり早くどこかの着物専門クリーニング店・悉皆店・着物/和服店にご相談されるのをオススメします。

ご希望をお知らせくだされば希望に添ったお見積り内容が届くと思います。

その節は最初でも最後でも途中でも構いません。ぜひ当店へもお声がけ下さいませ。全力でお見積りさせていただきます。

みず洗いは「目的がかなう
クリーニング方法が無い!」
という時の最後のトリデ

この後にも何度か言及していますが、今お手入れ・クリーニングしようとしているその正絹着物に気持ち悪さ、イヤなニオイ、ベトつきがなければ他のお店同様、丸洗いを中心としたご選択が正解となります。

当店では丸洗いを注文しなくても例えば しみ抜きだけ、えり洗いだけ、柄足しだけ、アイロンだけなどいわゆる単品注文が可能ですので、ちょっとした部分的な汚れのクリーニングは格安での利用が可能となっています。

ざっくりとしたポイントです。

着物をクリーニングに出そうと思ったキッカケにイヤなニオイ、気持ち悪さ、ベトつきがなければ格安着物みず洗いコースを選ばず、その他の処理をご検討ください。

逆にそれらの汚れの解消には着物みず洗いコースが絶妙にハマります。洗い張り以外の選択肢として格安でご期待に応えます。 ※みず洗いに関しては若干の縮み・型くずれが出るとお考えになった上でご検討ください。

ご自身で判断される際は、みず洗いしないと捨てるかタンスの肥やしにするしかない、と思うかどうかが特に着物みず洗いご利用の判断基準になると考えています。

全体的な状態が良い着物へのみず洗いは洗浄力的にオーバースペックです。

オーバースペックを肌感覚で申せば、毎日お風呂に5時間使い、徹底的に体の汚れを落とすような・・・と言えばわかりやすいでしょうか・・・。

昔ながらの伝統工法である洗い張りはこの例で言えば、毎日毎日18時間お風呂に入っているようなものです。10年ぶりにお風呂に入るならそれも楽しみとしてありかもしれません。

でもその後、毎日そんなにお風呂で体の汚れをカンペキに落としたいでしょうか・・・?それはなかなか普通のルーティンではないと言えます。

全体的に状態が良い着物は部分処理、個別処理、または丸洗いをオススメします。

※この後の章は詳細なご案内となっています。


格安着物みず洗いのリスク
・デメリットを見る

着物を洗いたい時、
丸洗いとみず洗い
どちらを選べばいいの?

みず洗い?丸洗い?京洗い?生洗い?いけ洗い?ドライクリーニング?
みず洗いと丸洗いの違いを見る

全ての着物みず洗い料金表を見る

みず洗いがオススメの着物・事情

●クサい、不快なニオイがする
●白や黄色いカビのしみが全体にある
●イヤなしめり方を感じる
●他人が着用して気持ち悪い
●安さ・洗浄品質が最優先、多少の      
●トラブル・型くずれがOKの着物
●薄もの・ひとえで汗をよく吸った
●長じゅばん(着物界では下着扱い)

(1) 水で正絹着物を洗う
着物みず洗いの特性

高い洗浄能力の反面、
安全面に少々リスクあり

着物クリーニング業界・洋服のクリーニング業界ともに、1万円以下で正絹着物を水で洗うクリーニングはとても非常識なものです。

なぜなら絹を水で洗うと縮みなどの型くずれや色にじみトラブルを起こしやすく、クレーム→弁償案件が続出して信用を失う、と考えられているからです

「着物を解かずに水で洗う?そんな事コワくてできません」というのが大多数の普通の着物お手入れ店の本音だと思います。

当店ではみず洗いにより型くずれが起きるのを見越してなるべく縮ませず、染料トラブルや糸切れなどを起こさせない作業工程を開発し、縮みや型くずれを最小限にする事に成功ました。

最新・最高性能を持つ洗浄剤・添加剤技術を投入し、洗い~乾燥~最後の仕上げのアイロンにいたるまで様々な工夫と技術を投じ、ご家庭でのホームクリーニングに比べて高い安全性と品質を維持しています。

ですがそれで型崩れが完全に修正できるか?となると、なかなか明快なお答えができかねます。

少々の型くずれを許せるか許せないかは、お客様のご判断が全てです。ニオイはよく落ち、ベトついた感じやずっしり重かった感はスッキリ解消できます。

ニオイが落ちるだけで「こんなに快適なのっ!?」とおどろかれる方もいらしゃいます。

数千円で正絹着物をみず洗いしているのは今の所当店だけですので、比較対象となるお店や技術が無い点がご案内をむずかしくしている、そんな風に考えています。

(2) 洗い張りとの比較では

カンペキな品質を求めるか、
安さと品質を最優先するか

ちょっとでも着物の事をご存知の方なら、着物のみず洗いと聞くと洗い張りを思い起こされると思います。

洗い張りで着物を水で洗ってすぐに着れるようになるでしょうか?

答えはNOです。

ここでは詳細を省きますが、洗い張りは着物を反物に戻して洗う工法なので洗い張りのみのご注文の場合は反物の状態のまま納品されます。

当店の着物みず洗いコースはすべて着物の形を保ったままみず洗いする工法ですので納期も早く、価格は60%安~80%安程度と超コスパ・お得感満載です。

ただ着物によっては、特に裏地付きあわせ着物に関しては型くずれ感や縮み感が比較的大きく出るものもあるので、着物みず洗いに関しては完全な品質を提供する目的のサービスではないのも事実です。

安さをとるか高額でもカンペキな品質を求めるかにより、その着物にあったお手入れ・クリーニングをご検討いただければ幸いです。

(3)水洗いに適さない着物と
水洗いに適さない事情

洗いがオススメの着物・事情

絶対にという訳ではありませんが、以下の場合は水洗いは最後の手段とお考えいただくとわかりやすいです。

 ●目立つ汚れ・ニオイのない着物
 ●金糸・銀糸・刺しゅうが多い着物
 ●比翼ひよく仕立て品(黒留袖など)
 ●八掛が差し色・表地より濃色の着物
 ●安全性が最優先、費用が多少かかっても構わない
 ●袋帯・名古屋帯など芯地入り帯全般
 ●あわせ着物・振袖・濃色の着物
 ●縫い糸がもろくなっている古い着物

これらは水洗いできなくはありませんが、仮にに水洗いでキレイにできても型崩れ等に我慢ができるかどうかがポイントです。
臭い汚れ・汗汚れがない裏地付きの着物への水洗いは危険だけが大きいものとなります。

※水洗いによるトラブル補正は有償となります。思わぬ費用がかかった、とならないようリスクのご理解が不可欠です。

(4)みず洗いにリスク了承
が必要な理由とは

着物・お客さま・お店 皆が幸せに

ご利用いただいた皆さまに満足いただく事が当店のポリシーであり存在理由です。
リピーターとして時折ご利用いただいたり口コミでお客様をご紹介いただいたり、良いお店という評価が得られないと息長くお店を続けられません。

「確かにキレイになったけど型崩れや色のトラブルが気になってお手入れした着物の着用機会がなくなった」

仮にそうなったら、お客様もそうですが私どもお店側も不幸になります。

「水洗いのご相談には事前にリスク・デメリットのご了承が必要」とさせていただいているのは、事前に水洗いによるトラブルをご理解いただく事が目的です。

お手数とは存じますが、ご協力いただければ幸いです。

(5)水を一切使用せず溶剤で
洗う、丸洗いの特性

丸洗いはドライクリーニング?

丸洗い(京洗い・生洗い・ドライクリーニング)を解説します。

いわゆる丸洗いが水洗いと決定的に違う部分は、絶対的に安全性に優れている部分です。ごく簡単に言って丸洗いでトラブルはほとんど起きません。

つまり事故が起きない事が丸洗いの唯一無二の特徴です。
洗浄能力はそこそこなので水洗いと比較はできませんが、安全性は着物の洗浄方法としては最高・最良・最適です。

洗浄能力が弱いのでそれを補うために当店ではよく汚れる3ヶ所へ前処理を行います。

 ①掛衿かけえりえり山の油性汚れ
 ②そで口の黒ずみ
 ③すそのホコリ汚れ
 ※①~③を手作業で処理

その後全体をドライクリーニングする事で、着物全体の汚れをほどほどに落とす事を実現しています。

(6)まる洗いでは「着物を
キレイにできない」って
本当なの?ウソでしょ?

①着物は洋服のコートと同じ?

着物(上着)はそれほど汚れな…いぃ?

「なんとなく汚れた感じがする」
「一度洗っておこうと思って」   
「目立つ汚れはないんだけど」   

日々ご相談いただく中で、あまり着物に縁のない方からよく伺うお言葉です。
だから
お手入れを検討していますと。

実際に届いた商品を確認するとおおよそ半数程度の着物は部分的に処理すればキレイに着用できそうです。上着にあたる着物は汚れが無いものが結構あると感じています。

「(3)」でご説明しましたが、実際に汚れを落とす作業は手作業によるえり・そで・すその3ヶ所の部分洗いです。

工程最後の全体洗い(ドライクリーニング)は汚れを落す事にはほとんど寄与していません。

②汚れのない着物に最適なのは

着物初心者にベストな
着物お手入れとは?

そもそも大して汚れていない着物に丸洗いが必要かどうか…着物お手入れ店としてはなかなか結論をお伝えしにくいのですが。(笑)

インターネットで「○○店に出しても全然汚れが落ちてなかった!」という内容の書き込みをよく目にしますが、洗浄能力が弱い丸洗いだけではどのお店に出しても目立つ汚れは落ちないと思います。

逆説ですが費用と汚れ落ちのバランスを考慮すれば部分洗い + 個別の汚れ/しみ抜きがベストではないでしょうか。(あくまで当きもの医でのお話です)

丸洗いを省いているのは丸洗いの必要性をそれほど感じないからです。

ここまで裏地付きのあわせ着物を前提として話を進めていますが、裏地の無いひとえ着物や透け感ありの夏の薄ものなどは汗汚れが多いので当店の格安着物水洗いをベースとした組み合わせが最適だと考えています。

で、裏地付きの着物は大して汚れていなければ丸洗いは省いても良さそうだと。

③見えない汚れは落とせない

丸洗い 実は結構お得かも?

費用対効果で考えてみます。まず着物をよく見てみましょう。このチェックでお手入れ費用が変わっていきます。

○裏地付きあわせ着物の参考例

目立つ汚れ・ニオイのない着物がある
 →丸洗いは必要無し=料金0円

よく見るとえり山(着用時折る部分)に薄い筋状の汚れがある
  →えり洗い 1,700円で処理

そで口・すそも少し黒ずんでるが、費用を考えてスルー
  →作業なし=料金0円

ここで最後の難関が立ちはだかります。

全体的にあるしわをキレイに伸ばす
 →プレス作業なし=0円、ありで2千円

難題です。
プレスなしで1,700円+送料。
プレスありで3,700円+送料。
(帰り便送料は地域変動性です)

もうお気づきの方もいらっしゃるかも?

実は会員特典として、えり洗い・そで洗いは800円の割り引きが使える方法があります。

当店のご利用最低料金は着物1点に付き1,800円です。

会員様限定にはなりますが、仕上げアイロン2,000円をご注文いただくならご利用最低料金1,800円をクリアします。

ですのでえり洗い料金は自動的に
1,700円→900円に!(^^

会員登録せずビジターとしてご利用される場合は次の考え方がお得です。

きもの医の丸洗い料金は1点なら3,300円。

えり洗い+そで洗い+すそ洗いが料金に含まれるので、えり洗い+仕上げアイロンよりもコスパに優れます。

丸洗いの方が安くなるのですね。覚えていてソンはありません!

④パッと見た目を安くキレイに

結論
【結局丸洗いに落ち着く…?】

着用時のしわ、タタみじわ、発送時のしわ、これらを処理するかどうか?

重要なポイントですが、丸洗い料金にはえり・そで・すその部分洗いが含まれます

しわ処理をあきらめて1,700円、
えり洗い+プレスで3,700円(会員様は2,900円)、
丸洗いで3,300円・・・。

しわが無い、またはスチームアイロンをお持ちの方なら、えり洗いのみでご注文いただいてご自身でアイロンすれば2千円も浮かせられます。いかがでしょうか?

結論です。

■目立つ汚れがない       
部分洗い(+しみ抜き、+プレス)

■または丸洗い(+しみ抜き)      

■裏地無し着物で目立つ汚れがない
でもイヤなニオイがある
→みず洗いあわせ6,400円 ひとえ5,900円

※みず洗いは全体水洗い+仕上げアイロンです。
 えり・そで・洗いも工程にあります!

長々と最後まで目を通してくださりありがとうございます。

m(_ _)m

きもの医のホームページをご覧くださりありがとうございました。
m(_ _)m